Apple Watch Series 4の心電図機能、米国版で試してみた

2019/02/06 05:00
山崎 潤一郎=ITジャーナリスト

 米アップル(Apple)のスマートウオッチ「Apple Watch Series 4」の心電図機能は日本では封印されている。何がハードルとなって日本での機能封印に至っているのだろうか。心電図機能の使用レビューと機能封印の理由に関する検証について、前編と後編の2回にわたって取り上げる。今回は米国でSeries 4を購入したあるユーザーの声を基に、機能の詳細や使用感をお伝えしよう。

鼓動の表示演出が憎らしいほどかっこいい

 2018年12月、watchOS 5.1.2の配信開始とともに、Apple Watch Series 4(以降、Series 4)の目玉機能の1つであるECG(心電図)アプリが正式にサポートされた。年末年始に米国に旅行した友人がさっそく現地で実機を購入したというので、心電図アプリが動作する様子を見せてもらった。まずは動画をご覧いただきたい。

Apple Watch Series 4の心電図機能(筆者が撮影しアップロードした)

Apple Watch Series 4の心電図計測の様子。デジタルクラウンに指を触れたまま30秒間安静にすることで終了後に心房細動の兆候の有無が表示される

 計測中は、憎らしいほどにかっこいい演出で心臓の鼓動が波形となって表示される。まさに医療ドラマの手術シーンなどで見るアレだ。手元で心電図が計測できる未来感にちょっとばかり興奮してしまった。

 このSeries 4の持ち主で30年来の友人である吉田信彦氏は、2018年9月の発売と同時に心電図機能に期待して日本で1台目を購入した。心臓に遺伝的なトラブルを抱えていることもあり、以前より時々自覚する不規則性の心臓の鼓動が気になっていたからだ。そして、2018年内にリリース予定の心電図機能を心待ちにしていた。

 吉田氏は、日本では心電図機能が封印されていると報道などで知ってはいたのだが、米国での生活経験がある彼は、米国在住時に取得した米国のApple IDをiPhone XとApple Watchにひも付けることで、日本で購入したものでも「米国のApple Watch」となり、心電図機能が使えるようになると期待していた。だが、米国で取得したApple IDを使っても日本で購入した実機では心電図は機能しなかった。

 意気消沈した彼は年末に渡米した際、米シリコンバレーにあるアップルの本社Apple Parkを訪れ、その中にあるApple StoreでSeries 4のGPSモデルを追加購入した。もちろん米国で購入したSeries 4は、心電図機能をバッチリ使うことができた。母艦のiPhone Xは日本で購入したSIMロックフリーのモデルだが、日米混在ペアリング環境でもまったく問題なく動作する。

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