海外で現地のSIMを入手すると通信コストを抑えられるが調達や交換の手間がかかる
(撮影:塩田 紳二)
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 スマートフォンで通信サービスを使えるようにするために必要なSIMは、特定の携帯電話事業者(一般的にはMobile Network Operator:MNOと呼ぶ)から入手し、その事業者のサービスだけ利用できるものでした。しかし最近は、SIMの内容を書き換えて、様々な携帯電話事業者につながるようにする仕組みが普及してきています。なぜ、こうした仕組みが出てきたのでしょうか。

 そもそも現在のSIMには、入手や交換に手間がかかるという課題があります。例えば海外で通信費用を安くしたいなら、現地の携帯電話事業者のプリペイドSIMを購入するのがベストな方法です。渡航先でSIMを購入すれば当然交換する必要があったのです。ただし、入手の容易性や価格は国・地域によって異なります。入手にすごく手間がかかる国や、「わざわざ現地で買うほどだろうか?」と思わずにはいられない高さの国もあるのです。さらには同一の事業者であっても、サービスや契約を変更するとSIM自体の変更が必要になることもありました。

 国際ローミングサービスを提供している携帯電話事業者なら、端末をそのまま海外に持参して使えます。ただし国際ローミングは、料金に契約する携帯電話事業者が現地の事業者に払うローミング料が含まれるため、料金が安くないという課題があります。以前から販売されている、複数の国で利用可能な「ローミングSIM」も同様です。

 ところが最近は、eSIM(Embedded SIM)を組み込んだタブレットやモバイルルーターが登場しています。このeSIMが組み込まれていると、申し込み作業が必要ながら世界各国の携帯電話事業者と契約して(これはローミングではありません)、その事業者のサービスを利用できます。さらに、SIMに書き込まれた内容を変えることにより世界各国の携帯電話事業者に対応できるSIMも見かけます。

 では、SIMの内容はどのようにして書き換えているのでしょうか。

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