メモリー(RAM)は6Gバイトで、ストレージ(ROM)は128Gバイト。microSDカードを取り付けることはできないが、よほどのヘビーユーザーでない限り、ストレージ容量が足りなくなることはないだろう。

 Snapdragon 845と6Gバイトメモリーの恩恵か、操作性は非常に快適。スマホの処理速度を比較する目安となるベンチマークを測定する「AnTuTu Benchmark」アプリでベンチマークを測定した結果、27万台の高スコアを記録した。

 日常的な用途でタッチ反応が遅れたり、アプリの起動が遅くなったりすることはなく、テニスゲームやレースゲームなども快適にプレーできた。軽いので長時間持っていても手が疲れず、本体が気になるほど熱くなることもないので、ゲームを楽しみたい人にも適しているだろう。

「AnTuTu Benchmark」というアプリでベンチマークを測定した結果、現行モデルでは最高クラスのスコアを記録した
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 バッテリー容量は3130mAhで、本体が薄く、軽いわりにはスタミナもある。標準的な使い方なら、1日持たせることは容易だろう。「長エネスイッチ」というシャープ独自の省電力機能も備えている。

「省電力機能」「長エネスイッチ」は、指定した電池残量になったときに自動でオンになる設定が可能。クイック設定パネルでオン・オフをすることもできる
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3大キャリアのネットワークに対応し、おサイフケータイも使える

 当初、ソフトバンク向けに発売されたAQUOS zeroだが、SIMフリー版は対応周波数が増えている。ドコモが使うBand 19(800MHz)、auが使うBand 26(800MHz)にも対応している。ただし、auが主要バンドの1つとして使っているBand 18(800MHz)には対応していないので、NTTドコモとソフトバンク回線に適していると言っていいだろう。

主要なMVNO(仮想移動体通信事業者)のAPN(アクセスポイントネーム)はプリセットされているので、初期設定は簡単。筆者はLINEモバイル(NTTドコモの回線)のSIMを使って動作を検証した
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 生体認証は指紋認証と顔認証の両方に対応し、これらを併用できる。使い比べたところ、どちらもスピーディーに登録でき、ロック解除は約1秒。スリープ状態からロックを解除する指紋認証をメインに使うのがよさそうだ。

 AQUOS zeroは、SIMフリースマホでは珍しく、おサイフケータイに対応している。さらに、ユーザー向けの情報を画面表示と音声で知らせてくれる「エモパー」や、画面の端をなぞるだけでスクリーンショットが撮れる「Clip Now」などの便利機能が搭載されている。これらを上手に活用できると、使用満足度はさらに高まるだろう。

 AQUOS zeroはSIMフリースマホの中では、高価格帯に属する。そのわりには、カメラがシングルレンズだったり、SIMが1枚しか挿せなかったりと残念な部分はある。しかし、この軽さで、現行機種でトップクラスのパフォーマンスを享受できるのは大きなメリット。格安SIMでネットサーフィンやゲーム、動画鑑賞などを満喫したい人には魅力があるモデルと言えるだろう。

村元 正剛
ゴーズ 代表取締役
NTTドコモがiモードを開始した1999年からモバイル業界を取材するITライター。さまざまな雑誌やWebメディアにスマートフォンを中心にモバイル機器のレビュー記事を寄稿する。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立し、現職。