AQUOS zeroのカメラは迷うほどに機能が多い。メリットである半面、使いこなせない人にはデメリットになってしまうのではないかと感じた。

 例えば、撮影サイズは縦横比が異なる10サイズから選べる。18:9を選ぶと、スマホの画面にめいっぱいに表示できる写真が撮れ、壁紙用としても使いやすい。しかし、テレビやタブレットなど他のデバイスに表示する場合には扱いにくく、プリントする場合にも標準的なサイズとは言えない。こうしたイレギュラーなサイズを設定した場合に、すぐに4:3など、標準的なサイズに戻しておく必要があるだろう。

撮影サイズの設定画面。初期設定ではアスペクト比が18:9の15.0メガピクセルに設定されている。自分が頻繁に使うサイズに設定変更するのが望ましいだろう
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 理想的な構図に導いてくれる「ガイド線」は14種類から選べる。一見とても便利そうだが、実際には、どれを使うべきかを迷ってしまうことが多かった。また、一度設定したガイド線をオフにしておかないと、次にカメラを起動した際にそのガイド線が表示されてしまう。個人的には、画面を9分割する格子線(グリッド)だけで十分だと思う。

ガイド線の設定画面。AQUOS独自の機能で、構図に迷うことが多い人には重宝するだろう
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 撮影モードは、人工知能(AI)によって被写体やシーンを自動で認識して、最適な設定が行われる「AIオート」に初期設定されている。シングルレンズだが、「背景ぼかし」を選択すると、手前にあるものにピントを合わせて、デジタル処理で背景をぼかすことが可能。ぼかしの度合いを10段階で調整でき、撮影後でも調整できるのは便利だ。

撮影モードの選択画面。「背景ぼかし」「逆光」「接写」といったモードも備えている
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「AIオート」で景色を撮った作例。ナチュラルな色・明るさで撮れた
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「AIオート」で公園の花を撮った作例。近くのものにピントが合い、背景がぼけた
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「AIオート」でラーメンを撮った作例。近づきすぎたためかピントが若干甘くなったが、おいしそうな見栄えに。「フード」と認識されると、実際に見えるようにも色が濃く出るようだ
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「背景ぼかし」で撮影すると、背景のぼかし量を調整できる
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「背景ぼかし」で撮った作例。手前にある被写体と後方にあるものがしっかり離れていると、きれいにぼける
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