今回、使ってみたSIMフリースマホはシャープ製の「AQUOS zero」だ。AQUOS zeroは、まず2018年の12月21日にソフトバンク版が発売された。そして、2019年の4月9日にSIMフリーモデルも発売された。
ソフトバンク版、SIMフリー版どちらもハードウエアの基本仕様は共通している。価格はソフトバンク版は8万6400円(税込み)だが、SIMフリー版の量販店での実売価格は10万5380円(税込み)と、かなり高い設定になっている。10万円で買う価値のある端末なのか。メーカーから借りた端末を1週間使ってみた。
薄型・軽量で持ちやすいデザインが魅力
AQUOS zeroは、AQUOSブランドのスマホとして初めて有機ELディスプレーを搭載している。画面サイズは約6.2インチで、解像度は2992×1440ドット。アスペクト比は18.7:9で、画面上部にはノッチ(切り欠き)がある。フロントパネルの左右には曲面処理が施されており、最近はやりのデザインと言えるだろう。
背面パネルには、「テクノーラ」というアラミド繊維を用いて、サイドフレームにマグネシウム合金を用いており、軽さと頑丈さを両立させている。約146グラムという重さは、画面サイズが6インチ以上で、電池容量が3000mAhを超える、防水対応のスマートフォンでは世界最軽量(2019年4月9日時点)とのことだ。
競合モデルとスペックを比べてみたところ、6.1インチ画面のiPhone XRの重さは194グラム。軽さには定評があるGalaxy S10(画面サイズは約6.1インチ)でも約158グラムあった。やはり、AQUOS zeroの軽さは群を抜いていて、端末を手にした瞬間に実感できるレベルだ。