読書を電子書籍で楽しむ人が増えている。筆者もほとんどの読書はiPad Proをメインで使うようになった。電車の中ではiPhone Xで読むこともある。電子書籍の良いところは、何百冊でも端末に入れて持ち歩き、いつでも読める点だ。個人的にはバックライトがあるので暗いところでも明かりをつけずに読める点も気に入っている。

(写真:伊藤朝輝、以下同じ)
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 電子書籍の問題は、どの電子書籍ストアサービスから買うかだ。ストアで購入した電子書籍は、そのストアが提供する「本棚」に格納され、専用のリーダーアプリでしか読めないのが基本。異なるストアで購入すると別々の本棚に配置されてしまう。もし同じ本棚に並べたければ、そのストアで購入し直さなければならない。

 筆者は本を分散させたくないので、現在は「Kindleストア」をメインに使っているのだが、iOS 12でUI(ユーザーインタフェース)が一新された「Apple Books」を試してみて、ほかの電子書籍ストアやリーダーアプリにはないアプローチで再設計されている点に、電子書籍の新たな可能性を感じた。筆者が面白いと感じた機能を紹介しよう。

読みかけの本の表示イメージが面白い

 Apple Booksは、iOS 11までは「iBooks」と呼ばれていた電子書籍ストア兼リーダーアプリだ。アイコンは同じなので、変わったことに気づかない人もいるだろう。アイコンの下に表示されている名前は「iBooks」から「ブック」になっている。

 画面構成がこれまでとは全く異なり、画面下部に「今すぐ読む」「ライブラリ」「ブックストア」「オーディオブック」「検索」と5つのタブが並ぶ。大きな特徴は「今すぐ読む」タブだ。

「Apple Books」の「今すぐ読む」は、開いたままテーブルに置いてあった読みかけの本を手に取り、続きを読むというイメージでデザインされている
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 「今すぐ読む」タブを開くと、先頭に「今すぐ読む」というセクションがある。読みかけの本がある場合は、現在読んでいるページが見開きで表示された状態になっており、タップするとリーダー画面になり続きを読める。開いたままテーブルに置いてある読みかけの本を手に取り、続きを読むというイメージでデザインされたとのことだ。

 複数の本を同時に読み進めている人は、直前に読んだ本が見開き状態になり、それ以外はすぐ下の「最近の履歴」に表紙が表示される。タップで切り替えて読んでいけるように配慮されている。

 直前まで読んでいた本を本棚の先頭に表示するリーダーアプリは多いが、見開きで読みかけのページを表示するのは面白い。

 「今すぐ読む」タブを下にスクロールすると「読みたい」というセクションがあり、購入済みの本だけではなく、ストアのレコメンドなどから読みたいと思った本を登録しておく機能がある。購入は実際に読むときに行う。

 「Apple Books」アプリは「iBooks」アプリで購入した本を全て引き継いでいるのだが、「今すぐ読む」タブは「Apple Books」で本を購入したり、既に購入した本を読むことによって更新されていくタブ。初めて使うときに「今すぐ読む」セクションがなく、見開きで表示されていないのは仕様だ。

「今すぐ読む」タブを下にスクロールすると「読みたい」セクションがあり、次に読みたい本を登録しておける。レビューで気になった本を登録しておき、後で購入を検討するという使い方もできそうだ
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