今回レビューするのは、主にWindows向けのスタイラスペンとして人気を博してきたワコム「Bamboo Ink」の新モデルだ。価格は税込み5940円から。タブレットや2in1 PC用のスタイラスペンは100円均一ショップにも置いてあることを考えると、高いと思うだろう。だが100円均一ショップで販売しているスタイラスペンは、いわば指を代用するものだ。タッチ対応の多くのPCやタブレット、スマホで使えるものの、ペン先は5ミリ以上の太さになってしまう。つまり、クレヨンで細い線を書くような違和感がある。

 一方のBamboo Inkは、そもそもペン対応のタブレットで利用するので、細いペン先で快適に文字が書ける。つまり、指の代わりをしているスタイラスとはそもそも別物で、対応しているPCやタブレットでしか使えない。こうしたペン対応タブレットは専用のペンを出しているが、それはBamboo Inkより高い。例えば、Surface専用の「Surface ペン」は税込み1万2744円だ。専用のスタイラスペンを買わなくても手書きができるという価値は大きい。

 2018年に登場した初代のBamboo Inkは、Windows 10の「Windows Ink(手書き入力に関連した機能)」に対応するスタイラスペンだ。2種類のペンプロトコルに対応しているのが特徴である。その1つは「ワコムAES(ワコム アクティブ静電結合方式)」。スタイラスペンが付属しているWindows 10搭載2in1 PCの多くが採用しているほか、Androidタブレットにも対応モデルがある。

 もう1つのペンプロトコルは、「マイクロソフトペンプロトコル(MPP)」だ。MPPは、マイクロソフトのSurfaceを筆頭に、多くのPCで採用されている。iPadなどアップル独自ペンプロトコルに対応するデバイスと、サムスンのSペンなどの電磁誘導方式に対応するデバイスでは、Bamboo Inkを使えない。

一番奥が2018年に登場した初代のBamboo Ink。手前の2本が新モデルだ
(撮影:アバンギャルド、以下同じ)
[画像のクリックで拡大表示]

上位・下位の2モデルが登場

 2018年に発売されたBamboo Inkの初代モデルは1モデルだけだったが、新モデルは多くのユーザーのニーズに応えるために「Bamboo Ink 2nd generation」と「Bamboo Ink Plus」の2モデルに分けている。これは、なかなか良いコンセプトだと思う。

 Bamboo Ink 2nd generationはシンプルなモデルで、価格も初代の8458円(Amazon.co.jpでの価格、税込み)より安価な5940円(直販価格、税込み)だ。

エントリーモデルのBamboo Ink 2nd generation
[画像のクリックで拡大表示]

 機能数は初代よりも少なく、Bluetoothは非対応。ペン尻部分にボタンが付いていないので、ショートカットでアプリを起動することができない。ただし、ペン先に近いほうにあるスイッチは初代と同様に付いており、このスイッチを使う消しゴム機能などは利用可能だ。筆圧感知にも対応する。対応するプロトコルはワコムAES1.0、MMP1.5。ここは初代モデルと同じだ。

ペン先は従来同様に細いタイプで、ボタンも2つ付いている
[画像のクリックで拡大表示]

この先は会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)が12月末まで無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら