iPhoneやAndroidスマートフォンの上位モデルから、イヤホン端子が消えてしばらく経つ。アダプターを利用すれば従来のイヤホンも使えるが、どう考えてもお薦めはできない。充電しながら使えないし、そもそもワイヤレスイヤホンに慣れてしまうと、その利便性から逃れられなくなるからだ。

 僕はオーディオマニアではないので、音質評価はほどほどにしかできないが、音は良い方がうれしいに決まっている。そのため使い勝手に相当こだわって、左右が独立した「完全ワイヤレスイヤホン」を探し続けてきた。先日ようやく最適解に出会えたので紹介しよう。これから完全ワイヤレスイヤホンを購入しようと考えている人、中でも特にガジェット好きのご同輩は、ご一読いただくと必ず参考になるはずだ。

 これまで僕が手に入れてきた完全ワイヤレスイヤホンは以下の5機種。価格は注釈がない限り、2019年1月にAmazon.co.jpで調べだものだ。いずれも税込み価格である。

右上から右回りにAirPods、Jabra Elite Active 65t、Zolo Liberty、TaoTronics ワイヤレスイヤホン Bluetooth、Xperia Ear Duo
(撮影:アバンギャルド、以下同じ)
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  • AirPods(米アップル) 1万8140円 ※価格はヨドバシ.com
  • Jabra Elite Active 65t(デンマークのGNネットコム) 2万3202円
  • Zolo Liberty(中国のアンカー) 7999円
  • TaoTronics ワイヤレスイヤホンBluetooth(中国のタオトロニクス)5999円
  • Xperia Ear Duo(ソニーモバイルコミュニケーションズ) 2万3141円

そもそもサイズが大きいと持ち歩きが苦しい

 ワイヤレスイヤホンの音質の良しあしや機能うんぬんを考える前に重要なのが、充電ケースのサイズである。日々使ってみると、充電ケースはポケットに入れておくのがベストだと気付く。結構頻繁に脱着することになるので、かばんに入れておくと出し入れが面倒なのだ。しかし小さなイヤホンを落とすと、なくしてしまう危険性もあるから、必ず充電ケースにしまいたい。そうなるとイヤホンを充電ケースに格納して、それをポケットにしまうのが一番安心ということになる。

 実際に入手してみると、ケースのサイズは製品によって驚くほど違う。Xperia Ear Duoは、ポケットに入れて運ぶには大きすぎる。Zolo LibertyとTaoTronicsもやはり負担に感じるし、ポケットが膨らみすぎて美しくない。この点では、左右が独立したワイヤレスイヤホンの元祖モデルとも言えるAirPodsは設計の素晴らしさが光る。現時点でもケースのサイズは最小クラスで、形も丸みを帯びているのでポケットにスッと収まる。Jabra Elite Active 65tもやや大きいが、許容範囲だろう。

 さらにAirPodsは、片手でサッと開くのでケースからイヤホンを出しやすい。他のモデルは片手で開くのが難しいのだ。

ケースのサイズの差はこんなにある。Xperia Ear Duoのケース(右上)とAirPodsのケース(右下)を並べてみた。左は大きさ比較のために置いたiPhone XS Max
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ケースの中の構造はどれもほとんど同じ
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接続はXperia Ear Duoが優れる

 充電用ポートの種類は、AirPodsがLightning、Xperia Ear DuoがUSB Type-C、他はmicroUSBだ。今どきどんどん採用が減っているmicroUSBを採用している製品は、開発者のセンスを疑う。出先で使うデバイスのポートがUSB Type-Cに統一される方向にあるのだから、microUSBはもうやめてほしいものだ。

 それからXperia Ear Duoは、実はちょっと特殊な製品で、耳の穴が空いているオープンイヤータイプだ。本体がかなり大きく耳に掛けるように設計されている。そのため、ケースが大きくなるのはやむを得ない。かなり気に入っている製品なのだが、ケースが大きすぎて持ち運びづらいために、最近は主にアクティビティ用になっている。

 音が途切れないという観点では、AirPodsが優れている。というのは、人が多い駅などでもまず途切れることがないからだ。Xperia Ear Duoも、ほとんど途切れない。他のデバイスは、頻度は少ないとはいえ途切れることがある。これはいただけない。

充電コネクターはXperia Ear Duo(中央)がUSB Type-C端子で、最も将来性がある
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イヤホン本体はXperia Ear Duo(左下)のみ特殊な形状だ
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