ソニー製PCのブランドだったVAIOは、2014年に独立して「VAIO株式会社」になった。それから約4年半、ついにVAIOが輝きを取り戻し始めた。本連載で以前レビューした2in1の「VAIO A12」は、他社とは異なる画期的なアプローチで脱着式モデルの弱点を解消している。その次に登場したのが、今回紹介する「VAIO SX14」だ。

 そもそも、ソニー時代のVAIOは、AVに強いPCのブランドで、コンシューマーを主なターゲットにしていた。そこが他のメーカーとの大きな違いだったのだ。ところが独立した企業となったVAIOは、ビジネスやビジネスコンシューマーをターゲットに据えて、地道なPC作りを重ねてきた。

 独立して日が浅い頃のVAIOは、良いモデルが多かったが地味で、VAIOらしさはデザインに垣間見える程度だった。だが地力を付け、一定のビジネスユーザーを獲得した同社は2018年半ば以降ついに攻勢に転じ、VAIOらしいモデルを投入し始めたと言える。

 今回は、VAIO SX14を詳しくレビューしよう。

新登場のVAIO SX14
(撮影:アバンギャルド、以下同じ)
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コンパクトな14インチモバイルノート

 VAIO SX14は、13インチのボディーに14インチディスプレーを押し込んだ狭額縁デザインのPCだ。

 狭額縁のPCは、今はさほど珍しくはないし、モバイルノートの構成として理にかなっている。誰だって大きな画面で使いやすく、コンパクトで軽く、持ち歩けるノートがいいに決まっているからだ。PCの重量を軽くしたいなら、最も効果があるのはコンパクト化だ。当たり前だが、ボディーの容積が減るほど、重量は比例して軽くなる。軽い素材を使ったり軽量化したりするより先に、小さくするのが手っ取り早い。

 VAIOは恐らく、あまり人気がなくモデルチェンジが進まない15.6インチの「VAIO C15」で、メーカーとしての立ち位置がぶれていることをさとったのではないか。そこで、13インチモデルと同様のモバイル性を保ちつつ、使い勝手をメインマシン並みに向上させた14インチのモデルを出して差別化を図ろうとしているのだろうと僕は考えている。この構成は、今後新しいスタンダードモバイルになっていくかもしれない。

 この機種は、スペックが異なる複数のモデルがある。量販店などで購入できる「標準仕様モデル」で最廉価になるとみられる型番だと、CPUはCore i3-8145U、メモリーは4GB。ストレージは128GバイトのSSDとなっている。本体カラーはブラウン、シルバー、ブラック。プレミアムエディションとしてALL BLACK EDITIONも用意するが、今回はブラウンモデルをレビューする。価格が最も安いのは個人向けに直販している型番で、税別13万9800円からとなっている。

右のVAIO S13と比べると、ディスプレーの狭額縁設計が目を引く
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天板のデザインはVAIOらしい
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