ソースネクストは2019年11月7日、自動翻訳機「POCKETALK」シリーズの最新機種「POCKETALK S(ポケトーク S)」を発表した。自動翻訳機の市場開拓者でもあり、90%を超える圧倒的なシェアを誇るPOCKETALKシリーズだが、一方で用途が決まっている性質上、販売拡大のためには市場自体を広げることが求められる。どのような方法で市場拡大を推し進めようとしているのか、新機種からソースネクストの取り組みを見てみよう。

ソースネクストが2019年11月7日に発表した自動翻訳機の新機種「POCKETALK S」。名刺サイズに小型化された一方で大画面化も実現し、新たにカメラも搭載している(筆者撮影)
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小型化と機能強化を実現した「POCKETALK S」

 2020年に東京オリンピック・パラリンピックを控えインバウンド需要が高まっている昨今、人気を高めている携帯型の自動翻訳機。その先駆者であり最も人気が高い「POCKETALK」シリーズを提供しているソースネクストが、2019年11月7日に新製品発表会を実施し、同シリーズの新モデル「POCKETALK S」を発表した。

 POCKETALK Sの特徴の1つは、名刺サイズという小型軽量化を実現し、なおかつディスプレーサイズを大型化するなど、現行モデルの「POCKETALK W」と比べ携帯性と使い勝手を向上させていること。ボタンは翻訳用の1つのみに減らす一方で、スマートフォンのように音量調節ができるなど、ボタンの配置にも工夫が凝らされている。

 そしてもう1つは機能向上だ。新たに800万画素のカメラを搭載したことで、他の自動翻訳機で対応が進んでいる、メニューなどの文字を撮影して翻訳する「カメラ翻訳」機能を搭載した他、音声出力も新たにフィリピン語など5言語を追加し、55の言語に対応するようになった。

 3Gおよび4Gによるモバイル通信に関しても、対応バンドを拡大し一層多くの国で利用しやすくなった。また、ネットワーク部分は変わっていないものの、ソフト側の処理を工夫することで、ボタンを押してからタイムラグなく翻訳できるなど高速化が図られているという。自動翻訳機は話しかけてすぐ翻訳できることが重要なポイントとなるだけに、こうした進化はうれしいと感じる人が多いことだろう。

 筆者もPOCKETALK Sを実際に使ってみたが、他にもインターフェース面で様々な変更や工夫が施されているようで、以前と比べるとかなり使い勝手が向上しているのが分かる。自動翻訳機としての完成度が一層高まったと感じたのは確かだ。

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