米グーグル(Google)は米国時間の2019年11月1日、ウエアラブルデバイス大手の米フィットビット(Fitbit)を買収すると発表した。ハードウエアへの注力を加速するグーグルの動きから、いわゆる「プラットフォーマー」の競争軸が大きく変わりつつある様子を見て取ることができる。

ウエアラブル関連企業を買収するグーグル

 米国時間の2019年11月1日、グーグルがフィットビットを買収するという大きなニュースが舞い込んできた。買収総額は約21億ドル、日本円にして約2269億円となり、2020年の買収完了を予定しているという。

 フィットビットは、黎明(れいめい)期からウエアラブルデバイスを提供してきた大手企業の1つとして知られている。日本でも活動量計の「Inspire」シリーズや、スマートウオッチ「Versa」シリーズなどを提供しており、この分野では高い知名度を誇っている。

グーグルが買収を発表したフィットビットは、スマートウオッチの「Versa 2」などを手掛け、ウエアラブル分野で大きな存在感を示す企業の1つだ
(出所:フィットビット)
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 フィットビットは2018年4月に、ヘルスケア関連のAPI活用に関してグーグルと提携するなどして関係を強めていた。だがフィットビットは自社のスマートウオッチに、グーグルのスマートウオッチ向けOS「Wear OS」ではなく、自社開発のOSを採用するなど独自路線を取っていた。

 それが今回、グーグルがフィットビットの買収に動いたことで、今後はグーグル主導でウエアラブルデバイスの開発が進められると考えられる。つまりフィットビットの技術を活用したデバイスに、Wear OSが搭載される可能性が大いに高まったと言える。

 ちなみにグーグルは2019年1月に、米国のファッションブランドであるフォッシル・グループ(Fossil Group)から、スマートウオッチに関連する知的財産と研究開発部門の一部を買収している。それに続いてフィットビットの買収を推し進めたことから、グーグルはウエアラブルデバイスに急速に力を入れつつあることが分かる。

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