米グーグル(Google)は2018年発売の「Pixel Slate」を最後に、タブレット端末の開発を終了する。タブレットは著しい低価格化によって開発するメーカーが減っており、米アップル(Apple)も「iPad Pro」でビジネス路線への転換を図るなど、生き残りに向けた模索が続いている。タブレットの今後はどうなるのだろうか。

日本未発売の「Pixel Slate」。海外ではタブレット製品のOSをAndroidからChrome OSに替え、提供を継続していた
(出所:グーグル)
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「Pixel Slate」がグーグル最後のタブレットに

 2019年6月20日、米国の一部メディアはグーグルがタブレットの開発から撤退すると報道。追って同社の上級副社長がこの件に関してツイートし、それが事実であると認めた。これにより同社は正式にタブレット開発から撤退したことになる。

 グーグルのタブレットと言えば、かつて台湾エイスーステック・コンピューター(ASUSTeK Computer)と開発したAndroidタブレット「Nexus 7」が、コストパフォーマンスの高さから日本でも人気を博したことがある。その後韓国サムスン電子製の「Nexus 10」や、台湾HTC製の「Nexus 9」なども販売してきたが、「Nexus」シリーズから「Pixel」シリーズへとブランドが移行してからは、日本ではタブレット製品を提供しなくなった。

グーグル製のタブレットはかつて日本でも提供されており、「Nexus 7」などはMVNOなどからも販売され人気を獲得していた。写真は2013年12月2日のビッグローブ・モバイル新商品発表会より(筆者撮影)
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 とはいえ、海外ではAndroidに代わってChrome OSを搭載したPixel Slateを2018年に発売するなど、事業自体は継続していた。だがそれから1年に満たないタイミングで、グーグルはタブレットの開発を断念、撤退する判断を下したことになる。

 グーグルは今後も既存タブレット製品のサポートは継続する他、AndroidやChrome OSを搭載した他社製タブレットに向けた取り組みは続けるとしている。だが自社での製品開発は今後手掛けないことから、同社のハードウエア事業における大きな方針転換となることは確かだろう。

 グーグルは同じChrome OSを搭載したノートパソコン「Pixelbook」(日本未発売)や、Androidを搭載したスマートフォンの「Pixel」シリーズなどには引き続き力を入れているし、タブレットに近い製品という意味では、スマートディスプレーの「Google Nest Hub」も販売している。それらのデバイスと撤退を決めたタブレットを大きく分けたのは何だったのだろうか。

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