近年急成長を遂げているスマートフォンの漫画アプリ。その中で大きな存在感を発揮しているのが韓国系の企業だ。なぜ韓国系企業が漫画アプリで強みを発揮しているのか。人気の漫画アプリの1つ、「ピッコマ」を運営するカカオジャパンのイベントから、その理由を探ってみた。

急成長で存在感を高める漫画アプリ

 スマートフォン向けのアプリやサービスが成熟しつつある昨今だが、その中でも拡大が続いているのが漫画アプリだ。ここ数年のうちに漫画アプリのCMが頻繁に放映されるようになったことからも、漫画アプリの勢いを見て取ることができる。

 そうした漫画アプリの中でも、人気アプリの1つに挙げられるのがカカオジャパンのピッコマだ。ピッコマは約6700の漫画作品などを配信しているアプリで、有料で作品を購入するだけでなく、一定時間待つと1話分を読めるチケットがもらえるなど、無料でも楽しめる仕組みが用意されているのが特徴となっている。

 そのカカオジャパンがピッコマの事業戦略説明会「ピッコマものがたり2019」を実施。2016年4月のサービス開始からの3年間を振り返るとともに、ピッコマでの漫画配信に関する取り組みや、今後の事業戦略などについて説明した。

カカオジャパンが2019年5月23日に実施した、「ピッコマ」の事業戦略イベント「ピッコマものがたり2019」。戦略の説明に加え、人気作品を表彰する「ピッコマAWARD 2019」の表彰も実施された。写真は同イベントより(筆者撮影)
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 漫画アプリには、LINE社系列のLINE Digital Frontierが運営する最大手の「LINEマンガ」のように、IT関連企業が運営するストア型のほか、集英社の「少年ジャンプ+」のように、主として出版社が運営する雑誌型のものが存在している。一般的に前者は旧作の販売に強く、後者は最新作品がいち早く読めることが強みとなっており、現在は双方が拮抗しながら成長している状況のようだ。

 このうちピッコマは前者のストア型の部類に入るが、類似サービスの中では作品数が比較的少ないにもかかわらず、無料で読める仕組みを備えるなど独自性を打ち出すことで急成長を遂げている。現在ではApp Storeの売り上げランキングで、LINEマンガに次ぐ規模に達しているとのことだ。