FPS(First Person Shooter)やTPS(Third Person Shooter)というジャンルのゲームが、スマートフォンで急速に人気を高めている。そうした姿が「東京ゲームショウ2018」で浮き彫りになった。これまで日本では人気が出ないと言われ続けてきたFPSやTPSが、なぜ今スマートフォンでブレイクしたのだろうか。

従来考えられなかった「PUBG MOBILE」の人気

 2018年9月20日から9月23日までの4日間にわたって、東京ゲームショウ2018が幕張メッセで開催された。筆者も取材に訪れたのだが、今回はeスポーツが一層の盛り上がりを見せたり、バーチャルYouTuberが急台頭したりするなど、新しい動きを数多く見ることができた。そうしたなかで筆者が注目したのが、韓国PUBGのブースである。

 同社は社名と同じ「PUBG」(PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS)というゲームを提供し、世界的に人気を獲得している。今回の東京ゲームショウに単独で大規模なブースを出展、eスポーツのイベントを実施するなどして注目されていた。

 PUBGはTPS(三人称視点シューティングゲーム)の一種。最大100人のプレーヤーが島内にある武器や防具などを拾い集めて装備し、他のプレーヤーを倒して生き残るというバトルロイヤル型のゲームである。一定時間がたつと安全に過ごせるエリアが狭くなり、他のプレーヤーに遭遇しやすくなるなどの仕組みが設けられており、世界的に高い人気を博している。

 PUBGは2017年にパソコンゲームとして提供されているが、2018年にはスマートフォン版の「PUBG MOBILE」の提供を開始。日本でも積極的にテレビCMを展開するなどして人気を高めている。今回のゲームショウのPUBGブースでも、既に配信済みのゲームであるにもかかわらず、一般公開日初日の9月22日にはPUBG MOBILEの試遊台に長い列ができる人気ぶりだった。

 そしてこのPUBG MOBILEの人気から見えてくるのは、3Dによるリアルなグラフィックを取り入れた、プレーヤー同士が戦うPvP(Player versus Player)スタイルのTPSやFPS(一人称視点シューティングゲーム)が、日本で受け入れられるようになったことである。これは長年ゲームに関わる仕事をしてきた筆者にとって驚くべきことだ。

「東京ゲームショウ2018」のPUBGブースより。「PUBG MOBILE」は既に配信済みのタイトルにもかかわらず、一般公開日の2018年9月22日には試遊に1時間近い待ち行列ができていた
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