2018年は大規模な自然災害が相次いで発生している。そうした災害時のライフラインの1つがスマートフォンだ。2011年の東日本大震災を経て、災害に関する機能やサービスの強化が進められている。災害発生時にスマートフォンをどのように活用すべきかを改めて確認しておこう。

長期停電時はバッテリー節電機能を利用しよう

 2018年9月4日、非常に強い台風21号が西日本に上陸して関西地方を中心に被害をもたらした。その直後となる9月6日には、北海道で震度7の大規模な「北海道胆振(いぶり)東部地震」が発生、広範囲にわたって停電が発生するなど、自然災害による大きな被害が相次いでいる。

 そうした自然災害に遭ったとき、重要なライフラインの1つとなるのがスマートフォンだ。日本はもともと自然災害が多いことから、災害時の携帯電話やスマートフォンの活用に関して、以前から力が入れられてきた。特に2011年の東日本大震災以降、スマートフォンで利用できる防災関連の機能やサービスの充実度は年々高まっている。

 今後も自然災害が起こる可能性は高く、予断を許さない状況は続く。そこで今回は、災害発生時にスマートフォンを有効活用するための機能やサービスについて改めて確認しておきたい。

 今回の北海道における地震で大きな問題となったのが、広範囲かつ長期間にわたる停電の発生だ。スマートフォンは停電で充電できなければバッテリーが枯渇して使えなくなってしまう。今回の地震では、家電量販店で乾電池よりモバイルバッテリーのほうが売れたと報道されていたが、それだけ災害時におけるスマートフォンの重要性が高まっていることを示している。

 こうしたときは少しでもバッテリーを長持ちさせるため、利用する機能を必要最小限に絞り節電する機能を利用するのがよい。iPhoneの場合は「低電力モード」という機能である。Androidの場合は電源キーを長押しすると現れる機能で、「非常用節電機能」などと呼ばれる(機種によって名称は異なる)。充電できる場所を確保できない場合はそれらの機能で節電を図るのがいいだろう。

 ただしAndroidスマートフォンの中には、非常用節電機能がない機種もある。そうした機種を使っている場合は、Wi-FiやBluetoothをオフにする、ディスプレイの輝度を落とす、アプリがバックグラウンドで動作しないようにするなどの対処を取るとよい。

2013年に発売されたNTTドコモのサムスン電子製端末「GALAXY J SC-02F」。自然災害が多い日本市場を意識し、動作する機能を大幅に制限してバッテリーを節約する機能を搭載する端末が増えたのはこの頃からだ。写真は2013年10月10日のNTTドコモ新サービス・新商品発表会より(筆者撮影)
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