耳をふさがない独自の機構で、外の音と音楽を同時に聴くことができるソニーモバイルコミュニケーションズのワイヤレスイヤホン「Xperia Ear Duo」が注目されているようだ。左右分離型のイヤホンとXperia Ear Duoがもたらす新機軸によって、耳に装着して音声アシスタントを利用できる「ヒアラブルデバイス」の普及は拡大するだろうか。

両耳に装着する新タイプのXperia Earが登場

 ソニーモバイルコミュニケーションズは4月21日に「Xperia Ear Duo」を発売した。スマートフォンの次を見据えた新プロダクト「Xperiaスマートプロダクト」の最新デバイスという位置付けになる。

ソニーモバイルの「Xperia Ear Duo」は音声アシスタントが利用できる左右独立型のワイヤレスイヤホン。耳を完全にふさがない設計が大きなポイントだ。写真は2月26日より開催されていた、Mobile World Congress 2018のソニーモバイルブースより(筆者撮影)
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 Xperia Ear Duoは前機種となる「Xperia Ear」のコンセプトを引き継ぎ、耳に装着してスマートフォンと連携し、音声アシスタントが利用できるデバイスだ。ただし、Xperia Earは片耳にのみ装着するタイプのデバイスであったため、音声アシスタント以外の用途に活用するのが難しいという弱点があった。これに対して、Xperia Ear Duoはここ最近人気となっている左右独立型の完全ワイヤレスタイプのイヤホンである。両耳に装着して音楽なども楽しめるため、日常的に装着する意義が増した点は大きい。

 そしてXperia Ear Duoのもう1つの大きな特徴は、独自の「音導管設計」だ。通常のイヤホンを装着すると、耳を塞いでしまうため外からの音が聞こえづらくなってしまう。だがXperia Ear Duoは、音導管を通じて鼓膜に音を直接届ける独自の設計により、耳を完全に塞がない機構を採用。周辺の音とイヤホンからの音を同時に聴くことを可能にした。

 加えて、イヤホンの掛け方として、耳の上から掛ける一般的な方式をとらず、耳の下からイヤホンを掛けるスタイルを採用。耳にフィットしやすく長時間利用していても疲れにくい設計となっている。

 これらの施策により、両方の耳に装着して外の音と音楽を同時に自然な形で聴きながら、音声アシスタントも利用できるようになったというのは、大きな進化だとも感じる。筆者は執筆時点(4月21日)では、まだ「Mobile World Congress 2018」で完成前のものを試用したのみではあるが、それでも両耳に装着し、周囲の音を聞きながら、音楽やアシスタントの声も聞くことができるというのは非常に便利に感じた。

 また筆者の周辺でも、Xperia Ear Duoはまだ音声アシスタントの部分で粗削りな部分があるものの、デバイスとしての評価は高いと評価する声が多く聞かれた。それだけに、Xperia Ear Duoは今後の進化が非常に楽しみなデバイスといえるだろう。

Xperia Ear Duoを装着しているところ。耳の後ろから掛ける設計となっている。人間工学に基づいており、従来よりもむしろ落下しにくいという。写真は2月26日より開催されていた、Mobile World Congress 2018のソニーモバイルブースより(筆者撮影)
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