Q、試用期間が3カ月ある中堅ソフト会社に入社しました。ところが採用後に、試用期間を2カ月延長すると言われました。さすがに5カ月の試用期間は長くてショックです。そもそも試用期間の延長は許されるのでしょうか。

 試用期間は一般に、2~3カ月の会社が多いと思います。この期間に適性や能力、勤務態度などを見て、正社員に登用するかどうかを判断します。

 しかし、試用期間だからと言って「雇い止め(やといどめ)」が広く認められるわけではありません。雇い止めとは、雇用期間が満了したときに正当な理由なく労働者を辞めさせる行為です。試用期間の延長についても、合理的かつ客観的な理由が必要です。

 そして、試用期間の延長については明確なルールがなければなりません。質問者も、まずは就業規則などにこれらのルールが明記されているかどうかを確認してください。

試用期間の運用にはルールが必要

 そもそも試用期間という制度は、法令上のものではありません。会社が任意に設定して運用しています。ただし任意だからと言って、社員個人ごとに会社が場当たり的に運用してよいものではありません。

 採用後に「後出しジャンケン」のように試用期間の延長を示されても困ります。就業規則や労働契約書に試用期間についてルールを明記するとともに、そのルールに従って運用していく必要があるでしょう。

 社員にとってみれば、試用期間が長いほど「ずっと働けるのだろうか」という不安を長く抱えることになります。試用期間を6カ月以上にしている会社もありますが、筆者は3カ月以内が目安だと指導しています。

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