Q.IT部門で管理職を務めています。現在、新規システムの本番環境への移行などで、夜間の作業が多くなっています。しかし、管理職なので給与は固定であり、深夜手当は一切出ません。人事部に聞くと、深夜手当は基本給に含まれていると説明されました。こうした状況はおかしくないのでしょうか。

 この場合、会社は深夜手当を別途支払わなければなりません。社員(管理職)である質問者も、残業手当とともに、深夜手当も付かないのが普通だと思っているかもしれませんが、それは間違いです。

 深夜手当だけは例外です。管理職であっても徹夜すれば支給対象となります。基本給や役職手当にそれが含まれていると言う会社もありますが、その場合は何時間分の深夜手当を含んでいるかを賃金規程などに示す必要があります。

深夜手当計算をしていないのはブラック企業

 深夜手当の対象は、22時から翌朝5時までの間に労働した時間になります。ご存知の通り、労働基準法上の管理監督者に該当する社員には残業手当を支払う必要がありません。多くの会社では課長職以上を管理職として適用しているでしょう。しかし、残業代と異なり、深夜手当(時間単価×25%×深夜労働時間)については、一般職と管理職で区別なく支給しなければなりません。

 したがって、質問者も会社側に深夜手当を請求できます。そもそも管理職の深夜手当計算を全くしていないブラック企業もあります。

 余談ですが、最近はいわゆる「名ばかり管理職」の問題もクローズアップされています。これは、部下がいないのに肩書だけが管理職であり、残業手当が支払われない問題です。こうした状況を受けて、専門職系の管理職には残業手当を支払う会社も出てきました。

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