Q.顧客先に常駐しているプロジェクトマネジャーです。常駐先は駅から遠く、バスも少ないため、マイカーで通勤していました。ところが、マイカー通勤を会社に知られ、厳しく叱責されました。経費削減にもなり、会社には迷惑をかけたつもりはありません。マイカー通勤が禁止されているのは知っていましたが、そんなに悪いことなのでしょうか。

 人事部が知ることになれば「タクシーやバスを使うように」と指導されるのは当然でしょう。口頭注意から顛末書、反省文まで書かせるか否かは会社によって異なりますが、業務規程で禁止されているなら違反であることは事実です。

 確かに業務でマイカーを使用するのは、会社にとっても利益につながるかもしれません。しかし、会社には「運行供用者責任」が発生します。これは自動車損害賠償保障法の3条で定められているもので、具体的には以下のように記載されています。

 「自己のために自動車を運行の用に供する者は、その運行によって他人の生命又は身体を害したときは、これによって生じた損害を賠償する責に任ずる」

 よって、会社が厳しく指導するのは当然です。また、会社には使用者責任もあります。事故が起これば本人も苦しみますし、後処理で仕事どころではないかもしれません。会社の責任うんぬんもありますが、マイカーの使用に関しては厳格な運用が大切なのです。

会社はマイカー通勤を許可するべきか

 では、上記のような責任がある中で、会社はマイカー通勤を許可するべきなのでしょうか。質問者のように、駅までの距離が遠く、バスが少ない地域もあります。大事なのは、厳格なルールを決めた上で許可制とし、一定の条件を満たす場合に許可することです。実際、条件によってマイカー通勤を認めている会社もあります。

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