Q.先日プロジェクトリーダーから「今月の残業は既に90時間を超えているので、超過分は翌月に付けて」と言われました。90時間を超えると36(サブロク)協定に違反するからとのこと。しかし年末年始は忙しいので、来月も90時間を超えそうです。残業代がきちんと支払われるのか不安を抱いています。

 おそらくプロジェクトリーダーは、会社(人事部)から「90時間を超えるな!」と厳しい指導を受けているのでしょう。一方で開発スケジュールとの狭間で悩み、安易に超過分を翌月に付け替えるように指示したのかもしれません。現場リーダーの立場は理解できますが、法令違反であることは明白で、正しい判断ではありません。

 システム開発の現場では、要件の追加や仕様変更、バグ対応などで残業が多くなりがちです。プログラミング言語や開発環境が変わっても、その多忙さは昔も今も変わらないように思います。

 しかし、コンプライアンス(法令順守)の環境は大きく変わりました。昭和の世代の人たちは、どんなに忙しくても残業で乗り切ったかもしれません。でも今は違います。特に過重労働(残業時間)は数値で目に見えるので、チェックしやすい項目です。労働基準監督署(労基署)から法令違反や過重労働だと勧告・指導を受けた会社は、残業削減に向けて厳しく管理しなければなりません。質問者の会社も労基署のこうした指導があったのかもしれません。

 それでも翌月に残業時間を付けるのはNGです。明らかな改ざんに当たり、法令違反となります。こうした行為が明らかになれば、全ての残業時間が疑われ、もっと厳しい指導を受けることになるでしょう。改ざんは絶対にやってはいけません。質問者も正直に申告すべきです。

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