Q.現在SEをしていますが、テレワーク勤務で質問があります。先日、自宅から上司に対して電話で終了報告をしたところ、提案書の修正を指示され、結局深夜まで自宅で作業(残業)しました。ところが残業申請すると「みなし労働だから残業手当は付かない」と却下されました。こうした状況は絶対におかしいと思います。納得がいきません。

 みなし労働であろうと上司の指示に基づく作業なので、疑う余地のない明確な残業時間です。会社は残業手当を支払わなければなりません。

 事業場外で勤務の把握が難しいという理由で「みなし労働時間制(みなし労働)」が労働基準法で認められています。テレワークをみなし労働で運用している会社も多いようです。社員は自宅での勤務について、所定労働時間の勤務をしたことになります。

 事業場外みなし労働時間制は、昔からある法令です。しかし筆者は、今の時代には合わなくなってきていると思っています。その典型が、質問者と同様のテレワーク勤務でしょう。

 最近のテレワークは自宅で上司と相談や報告ができます。もし上司が逐次指示を出している場合は勤務管理ができていることになり、みなし労働の対象外となります。この場合、残業手当が必要です。

 IT化が進んだ現在においては、絶えず連絡を取れる状況になりました。昔は事業場外と言えば営業担当者が一般的で、ポケベルを鳴らしたり、公衆電話を探したりしていました。しかし今は環境が違います。携帯電話やスマホ、パソコンで音声や文字での会話が可能であり、上司はいつでも指示を出せる環境だと思います。

 テレワーク勤務でネット環境は必須です。また情報漏洩や保護のためにシンクライアント環境を導入している会社も多いでしょう。テレワークを導入しているIT企業が、連絡を取れないインフラ環境というのはまずないはずです。

嘘の残業申請でトラブル発生も

 逆に、残業していないのに“カラ残業”の時間を付けて問題になるケースもあります。シンクライアント環境の場合、サーバーにつながないと作業ができません。ログイン状況などを確認すれば、カラ残業かどうかは一目瞭然です。

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