クオリティソフトは2016年に、温泉で有名な和歌山県白浜市に本社を移転した。保養施設を改装した建物に入居、敷地全体をINNOVATION SPRINGS、社屋を白浜リサーチ・パークと呼ぶ。地域に溶け込むことを目的に、社食の一般開放やイベントへの社屋提供などを実施している。

保養施設を改装した社屋の入口。上から見るとウイングが両方にあり、コの字型になっている。敷地内にはバーベキューができるスペースもある。海まで歩いて5分で行ける立地だ。
(写真撮影:今 紀之、以下同じ)
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 企業向けソリューションを自社開発するクオリティソフトは、2016年に本社を温泉で有名な和歌山県白浜町に移転した。11月に現在の社屋に入居し、12月に登記上でも移転。2017年1月に子会社2社と合併して、クオリティからクオリティソフトに社名を変更した。

 同社は、IT資産管理のQNDシリーズで有名。現在はクラウドベースのセキュリティソリューションにも事業分野を拡大している。IT資産管理では国内トップシェアで、世界55カ国にユーザーがいる。

 社員数は全体で約140人(契約社員など含む)で、白浜には約80人が在籍。地元の出身者が9割を占める。本社なのでさまざまな部門があるが、開発部門の社員が多い。新卒・中途とも毎年採用しており、技術系社員は白浜本社か長野県松本市の研究開発センターに所属する。

 白浜を選んだのは、県内唯一の空港から近い、自然環境が豊かで創造性向上が期待できる、自社製品を開発するIT企業が県内になく地域貢献できる、人材獲得が期待できる、などの要素を考慮した結果だという。

 現在の本社屋のある一帯は、40年ほど前にリゾートとして開発された。本社屋は以前は企業の保養施設で、入居前は空き家になっていたものを大規模に改装した。敷地面積は1万8000平方メートル、建物の延べ床面積は約2500平方メートル、120台分の駐車場がある。

 もともと宿泊用など24の部屋があったが、うち10部屋は改装して宿泊施設として活用、2部屋を外部の人が自由に利用できるコワーキングルーム、12部屋分はオフィスとして利用している。外壁塗り直しや敷地整備、共用スペース改装も実施。照明は全館LEDに交換した。「内装を決める際には、社員20人程度でプロジェクトチームを組織し、半年くらい時間をかけた」とコーポレートサービス室の中尾達也課長は述懐する。

1階の120人収容のセミナールーム。
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部屋の壁を取り払って改装したオフィス。地元産木を使ったテーブルを利用している。
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気軽にコーヒーが飲めるスペース。
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