日本IBMは2018年1月、中之島フェスティバルタワー・ウエストに大阪事業所を開設した。IBMは世界中で「Agile Office(アジャイル・オフィス)」の導入を進めており、日本では大阪が第1号。全館フリーアドレスのオフィスに、IBM Watsonのデモが体験できる施設も併設した。

 日本IBMは2018年1月、大阪市北区にある中之島フェスティバルタワー・ウエストの11 ~ 13階の3フロアに大阪事業所をオープンした。働き方改革を意識した「アジャイル・オフィス」の日本第1号で、「今後開設するオフィスは、大阪のようなアジャイルオフィスにする」と同社管理不動産戦略の平田大亮部長は説明する。

 アジャイルは「迅速に、俊敏に応える」という意味で、急速に変化するIT業界で社員の多様な働き方を実現するオフィス、というような趣旨だ。柔軟なチーム編成を可能にし、社員間のコミュニケーション、コラボレーションを促進するような工夫がされている。

光が降り注ぐカフェではドリンクと軽食が取れる。
(写真撮影:行友 重治、以下同じ)
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 3フロアのうち2フロアを占めるオフィスエリアは、白基調の壁や天井にグレーやブラウンを組み合わせたカーペットで、全体的に落ち着いた雰囲気だ。ところどころに赤青緑黄色などのカラフルなオフィス家具やクッションが配置されていて、ほどよいアクセントになっている。

大人数でオープンに議論ができる「スタジアム」。プロジェクターやホワイトボード、クッションが揃っている。
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 オフィス内には、テーブルや壁をはじめ手書きのホワイトボードが多数置かれている。思い付いたアイデアを、素早く記録できるようにするのが目的だ。

カラフルな椅子が並ぶプレゼン用ルーム。壁がホワイトボードになっている。
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 座席はフリーアドレスで、固定席があるのは常務だけ。米国ではそのクラスでもフリーアドレスになっているそうで、日本でもそうなる日は近いのかもしれない。オフィス内にキャビネットは全くなく、社員は専用のロッカーに私物を収納する。社員用のデスクは、高さを調整でき立ったまま作業できる。実際撮影中にも、何人かは立って仕事をしていた。入口にあるデジタルサイネージやスマートフォンで、デスクや会議室の利用状況を確認できる。会議室は予約できるが、一定時間利用しないとキャンセルされる。座席の予約はできない。

数人で打ち合わせが出来る掘りごたつ式のテーブル。
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フロアの廊下には、会議室・座席の空き状況などが確認できるデジタルサイネージがある。
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