グルーヴノーツは、福岡市で機械学習関連ソリューションを開発・提供するベンチャー企業だ。フロア全体に透明なガラスを多用し、隅から隅まで見通せるオフィスを作った。オフィス内にTECH PARKと呼ぶエリアを設けて、小学生の学童教育も手掛けている。

 グルーヴノーツは、福岡市の繁華街天神に本社を置く開発系のベンチャー企業。2011年の7月に創業した。ビルの3階ワンフロアに入居しており、広さは600平方メートル。社員は取締役2人を含めて39人で、うち33人がこのオフィスで働いている。

グルーヴノーツの受付。ガラス張りで奥の会議室はもちろん、左右の執務スペースも丸見え。
(写真撮影:林田 大輔、以下同じ)
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 社員はエンジニアが多いが、内訳は男性27人、女性12人で、女性比率が3割を超えている。新卒採用はまだ実施しておらず、経験者を中途採用するケースがほとんどで、Uターン組が多いという。大半の社員はバスか自転車で通勤している。

 業務は、需要予測や画像・音声解析、言語翻訳などに利用できる機械学習に関連する機能を、クラウドを通じて企業に提供する「MAGELLAN BLOCKS」を手掛けている。専門的な知識を持った社員がいない企業でも、手軽に機械学習機能を利用できるサービスだ。

執務スペースは黒と白を基調にした整然とした雰囲気で、窓からの光が明るい。
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 同社は、会社をコミュニティーとして捉え、ノンバウンダリー(境界なし)というコンセプトでオフィスをデザインした。デザインコンペを実施し、3社が入札したという。

執務スペースを別の角度から見たところ。窓側の手前はソファーがあり、ゆっくりとくつろげる。右手にあるのはカウンターバーで、コーヒーなどはもちろんアルコールも飲める。
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 同社の佐々木久美子会長は「会社と家庭を切り離す考え方が一般的だが、それでは特に女性は働きづらい。会社の中に家族が集まる場所があってもいいのではと考えて、多くの人が来社できる仕組みをオフィスに導入した」と説明する。

 将来は、会社に関係なくさまざまな人たちが集って交流が生まれ、その中から課題を解決する方法を見つけていくコミュニティーが生まれてほしい、という希望もあるという。

 オフィスはまさにノンバウンダリーを具現化している。仕切りに透明なガラスを多く取り入れており、オフィスから会議室、奥のエリアまで双方から見通せる構造になっている。

受付後ろの会議室。壁が透明になっていて、打ち合わせスペースや奥の子供用スペースまで見通せる。
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 大きな窓から明るい光がぎ込む執務エリアは、全体に開放的な雰囲気。間に受付や会議室を挟んで、一般的にイメージされるオフィスとは雰囲気の異なるエリアがある。