快適なオフィスを構えるIT企業は東京以外にもある。ゲームなどを開発・運営するエイチームは、JR名古屋駅前にある「大名古屋ビルヂング」内の3フロアに本社を構えている。日の差し込む窓際にリラックススペースを作るなど、さまざまな工夫を凝らしている。

 エイチームは、愛知県名古屋市に本社を置くIT企業。同社グループで手掛けているメーンの事業は、スマートデバイス向けゲームやアプリの開発・提供だ。

 加えて、ライフスタイルサポート事業として、引っ越し料金の比較サイト「引っ越し侍」、マイカーの査定や買取依頼を仲介する「ナビクル」などを運営、EC(電子商取引)事業として自転車の通販事業「cyma」を手掛けている。

受付もモダンな作り。奥に来客用の会議室や打ち合わせスペースがある。
(写真撮影:上野 英和、以下同じ)
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 入居している大名古屋ビルヂングは、JR名古屋駅前にある地域で最も格式と知名度のあるビルと言っていい。老朽化のため一度取り壊されて、2015年に2代目のビルが竣工。同社は同年12月にこのビルに移転し、現在30階の半分と31階、32階の合計2フロア半を利用している。

 面積は合計約6400平方メートル。グループ会社全体で社員は約700人いるが、そのうち450人が本社に勤務している。平均年齢は32歳と若い。男女比は6対4だという。

まるで合成したように見えるが、ホワイトボードや壁を中央にして撮影した一枚の写真だ。左がワイガヤスペースで右が通常の執務スペース。天井やカーペットの色調も変えた。
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 特徴は、執務スペースを中央に固めて、日が降り注ぐ窓側を「ワイガヤエリア」という打ち合わせやリラックスのためのスペースとして利用していることだ。ぐるっと“散歩”ができるうえに、大きな窓からは名古屋の街並みが見下ろせる。

 くつろげるソファー、畳を敷いた小上がりスペース、ハイチェアと半円ハイテーブルを揃えた打ち合わせスペース、1人で作業が可能な防音ブースなどを揃えた。

畳の小上がりに座椅子を置いたスペース。
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 「オフィスは基本的にオープンな作りなので、1人でこもって作業をしたい社員用にブースを作った。半円のテーブルは5~6人で使えるので、グループでの打ち合わせに利用している」と同社社長室広報担当の岡部サエマ氏は説明する。

社員食堂「LaPyuta(ラピュータ)」に、階段を上ってくる社員も多い。
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 執務スペースとワイガヤエリアの区切りには、ホワイトボードを多用している。色々な場所で打ち合わせやミーティングがすぐにできるように、との考えだという。本社内にはこうしたオープンなミーティングスペースが多数あるのに加えて、会議室を23室用意している。また、公園を模したリフレッシュエリア「NeMita(ネミータ)」を設けている。

公園をイメージして人工芝を敷きクッションを配したスペース「NeMita」。
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