直井:私は連載第1回の「『なんでもかんでも転送上司』に部下は大困惑」と第2回の「『どうでもいいことCC部下』に上司は辟易」が印象深いです。最初ということもあり、思い入れがあります。

平野:転送やCCの扱いは今でも話題に上がるテーマだね。

直井:「いきなり!CCメール」が嫌だという声も耳にします。1対1でメールのやりとりをしていたのに、相手が突然CCに誰かを入れると「そこからCCに入れる?」とちょっとびっくりしたり「あなただからこう書いているのに、誰かに見せるなんて困るよ~」と思ったり。

平野:急に上司をCCに入れて、相手を威嚇するようなメールを送ったりする人もいるね。自分の正当性をアピールしだす人もいる。まさに「虎の威を借る狐メール」だ。

直井:おぉ~。所長もあだ名を付けるの上手いですね!

平野:たいしたことではないのに途中からCCに入れたり、急にCCから外したり。気持ちはわかるけど、意図がわからないと受信者は困惑する。相手に「なぜ、この人をCCに入れて共有するのか」と疑問を抱かせるような送り方は避けたほうがいいね。場合によっては、CCに追加する理由を示したほうが納得感もあって安心させるだろう。

直井:送り方では他に「詰め込メール」にも要注意です。

平野:メールの本文は際限なく書くことができるが、一つのメールにたくさんの情報を詰め込むと読み手の負担になるからね。あれやこれやと書いて「私は伝えていますから」と保身をはかり、責任逃れをしていると受け取られることもある。

直井:書きすぎる人もいれば、書かなさすぎる人もいます。そもそも返信をしない人とか。まさに「居留守メール」です。同じ人にメールを2通送っていて、都合のよい内容には即座に返信するのに、都合の悪いメールには一向に返信しない人がいて困る、という相談を受けたことがあります。

平野:居留守か~。うまいこと言うね。都合の悪いメールは声をかけても「まだ見ていません」なんて言われるんだろうね。

直井:嘘をついたり、言い訳をしたりしてごまかしたつもりでも、ばれていることはあります。気付いていないのは本人だけということも。

平野:メールを読んでいない、受け取っていないふりをしてしまう。それは現実逃避に近いな。昔はメールが届かないこともあり、1週間くらい返信しなくても許容されていたけど、最近では珍しい。だから、届いているなら返信はすべき。仕事だし、逃げれば自分の首を絞めるだけ。

直井:自分に都合よく考えて行っていることが、結果的に自分の評価を下げていないか、考えたほうがいいですね。それに、相手のことを考えて行っていることが、実はずれているってこともあります。

平野:「よかれと思って」というやつだね。