4000円台で4コアCPU機が手に入る、手のひらサイズの小型PCボード「Raspberry Pi(ラズパイ)」。手軽にプログラミングや電子工作を学べるように安価かつ高機能な製品として世に送り出されました。このラズパイでLinuxを深く理解できるOSが「PiLFS」です。

 PiLFS(パイエルエスエフ)は、Linuxを使ったOSをソースコードから生成する手順書「Linux From Scratch」のラズパイ版。Linuxはメモリー管理やファイルシステムといったOSの中核機能である「カーネル」の名称で、システムサービスやアプリケーションを組み合わせたものが「Linuxディストリビューション(ディストリビューションは配布物の意味)」です。多数のプログラムがお互いに組み合わさって動作するという内部構造を、LFSではLinuxディストリビューションの構築という手順から学べるようになっています。

ソースコードからLinux OSを自作できる「PiLFS」
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PiLFSをインストール

 PiLFSプロジェクトでは、プログラムのソースコードから実行可能なファイルを作成できる環境を整えた基本的なOSイメージファイルを提供しています。公式サイトの「Images」リンクから、ラズパイ1/2/3の3種類のいずれかをダウンロードしましょう。ここでは「Base LFS SD-Card Image 」欄にあるラズパイ3用の2018年4月18日時点の最新版「pilfs-base-rpi3-20180303.img.xz」をダウンロードしました。なお、アプリケーションまで用意した「Showcase SD-Card Image」版も入手できますが、2012年で更新が止まっています。

OSイメージのダウンロードページ。ラズパイ1/2/3用に3種類ある
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 イメージファイルはXZ形式の圧縮ファイルです。Windowsパソコンの場合は、ダウンロードしたファイルを「7-Zip」で展開します。展開後、「Win32 Disk Imager」などのフリーソフトを使って2Gバイト以上の容量のmicroSDカードに書き込みます。

PiLFSの基本イメージファイルをmicroSDに書き込み。
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