20年以上身を置いた金融業界から、アドビ システムズの常務執行役員に転じた秋田夏実氏。20代のころ、独学で自分のWebサイトを立ち上げたころから、同社製品のファンだった。マーケティングの面白さも、そのときに知ったという。

(聞き手は戸川 尚樹=日経 xTECH IT 編集長、編集は八木 玲子=日経 xTECH)

今、どんなお仕事をされていますか。

 アドビ システムズで、画像編集などクリエイティブ向けの「Creative Cloud」と、ビジネス文書にまつわるワークフローを効率化する「Document Cloud」の事業を担当しています。これらのマーケティング活動全般を統括しています。

 当社に入社したのは2017年4月です。それまでは20年以上、金融業界にいました。ただ実は、私自身がずっと、アドビ製品のユーザーでした。ですから私にとっては、以前からなじみ深い会社でした。

アドビ システムズ マーケティング本部 常務執行役員 秋田夏実氏
(撮影:菊池 くらげ、以下同じ)
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どんな用途で使っていたのですか。

 私は過去に自分のWebサイトを運営していたのですが、それを作るために「Dreamweaver」を使っていました。「Photoshop」で画像編集もしていました。いずれも、個人で利用していました。

 Webサイトを作ったきっかけは、20代の頃の米国留学です。英語力もなければ情報もなくて、ビジネススクールの試験に合格するためにものすごい悪戦苦闘しました。お金もなかったので奨学金の支給を受けたのですが、そのための手続きも大変でした。

 これを通じて、私の中でいろいろなノウハウがたまりました。留学の準備はどうすればいいのか、出願書類のエッセイはどう書くと分かりやすいか、奨学金にはどんな種類があってどう申請すればいいのか。こうした情報を必要としている人はたくさんいるはずで、ネット検索して見られるようにしたらきっと役に立てるだろう、と考えました。

 それで、自分でWebサイトを立ち上げたのです。書籍を読みながら独学でWebの技術やプログラミングの基礎を学んで、どうにか作り上げました。2~3年運営していたのですが、メディアで「人気のサイト」として取り上げられたりもしました。

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