中国の華為技術(ファーウェイ、Huawei Technologies)の2018年のスマートフォン出荷台数は約2億台と、1位の韓国サムスン電子(Samsung Electronics)を猛追している。ファーウェイのスマホの地域別販売構成は中国が5割強、欧州が2割弱、残りがアジアなどとなっている。2019年の推定社内計画は、生産ベースで2億8000万台、部品調達ベースで3億2000万台以上であったと筆者はみている。

 2019年5月に米国の「エンティティーリスト(Entity List)」に登録されて、事実上の米国製部品やサービスの禁輸措置を受けた後は、生産計画が2億3000万台程度に引き下げられた。ファーウェイは、地域別では中国国内市場を死守しながら、機種別ではハイエンド機種やミドルハイエンド機種に注力し、ローエンド機種は数量減少もしかたがないというスタンスと理解している。

 筆者は2019年のファーウェイの生産台数を約2億台から、ベストケースで2億1000万台(このうち中国向けが1億5500万台、海外向けが4500万台)とみており、1億7000万台以下などという市場の懸念と比べれば楽観的に考えている。仮に現在の環境が2020年も続いたとしても、中国国内市場と一部の海外市場への供給で1億5000万台程度を生産する可能性がある。

 ファーウェイがシェアを低下させる可能性が高い欧州では、Samsung Electronicsや米アップル(Apple)、一部は中国の小米科技(シャオミ)など中国ブランドに恩恵が及びそうだ。アジアでは国や地域によるもののやはりSamsung ElectronicsやAppleに、そのうち東南アジアでは中国の広東欧珀移動通信(オッポ、OPPO)や維沃移動通信(ビボ、vivo)に恩恵が及ぶ可能性がある。中国国内ではファーウェイがむしろシェア上昇をもくろんでいる。もくろみ通りにいかなかった場合は、OPPOやvivo、シャオミなどの中国大手ブランドが恩恵を受けることになるだろう。

この先は有料会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら