今回は、iPhone生産台数について2018年の第2四半期、第3四半期、第4四半期、および通年の予測を修正した。全体的には大きな修正はないが、2018年発売の新機種の生産台数予想を引き上げ、旧機種は引き下げた(表1表2)。

表1●iPhoneの最終製品アセンブリ数量(2018年7月時点のみずほ証券推定/予想)
実績はみずほ証券エクイティ調査部による推計値、FYは3月期、単位は百万台(出所:みずほ証券エクイティ調査部)
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表2●iPhoneの最終製品アセンブリ数量(2018年4月17日時点のみずほ証券推定/予想)
実績はみずほ証券エクイティ調査部による推計値、FYは3月期、単位は百万台(出所:みずほ証券エクイティ調査部)
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 2018年第2四半期については、2017年発売機種のうちiPhone Xは500万台から900万台へ、iPhone 8(4.7型)は700万台から1000万台へ、iPhone 8 Plus(5.5型)は700万台から800万台へ上方修正した。旧製品については、4.7型(iPhone 6/6s/7)を1200万台から1000万台へ、5.5型(6s Plus/7 Plus)を900万台から400万台へ下方修正した。全機種の合計では前年同期比18%増、前四半期比17%減の4300万台との従来予想を据え置く。

 2018年第3四半期については、iPhone Xを100万台から300万台へ上方修正した。iPhone 8は900万台、iPhone 8 Plusは700万台でともに従来予想通り。旧製品については、iPhone 6/6s/7を1100万台から900万台へ下方修正し、iPhone 6s Plus/7 Plusを500万台から300万台へ下方修正した。

 2018年発売の新製品(仮称「iPhone 9」)の同年第3四半期における生産台数については、有機ELパネル搭載の新機種(5.85型)は700万台との従来予想を据え置き、もう一つの有機ELパネル搭載新機種(6.46型)は700万台から900万台へ上方修正した。有機ELパネル搭載の新機種に関しては、パネル出荷開始が2018年7月、EMS/ODMからの完成品の出荷開始が同年8月半ばとの前提は変えていない。パネル供給については、韓国Samsung Displayが主で、韓国LG Displayは6.46型で認定を取り2018年10月ごろから少量量産を開始すると見ている。

 液晶パネル搭載の新機種(6.06型)については、有機ELパネル搭載機種よりも1カ月遅く、パネルの出荷開始が2018年8月半ばから下旬、完成品の出荷開始が同年8月末から9月半ばと見ている。2018年第3四半期の生産台数予想は300万台から400万台へ上方修正した。パネル供給については、ジャパンディスプレイが先行し、LG Displayがこれに続く見通しである。

 液晶パネル搭載機種については従来、量産開始が2018年10月に持ち越されるリスクもあると見ていた。懸念材料としては(1)開発期間が1年あまりとiPhoneとしては異常に短いこと、(2)ノッチ加工や超狭額縁など、有機ELパネル搭載機種の外観設計を液晶パネル搭載機種に援用していること、(3)超小型LEDチップの採用によるバックライトのさらなる薄型化、フィルムタッチなど新規部材の導入、などがあった。ところが、バリューチェーン企業各社の努力もあり、筆者の当初想定よりは少し早めのタイミングで量産を開始できそうとの見通しから、第3四半期の想定数量を若干引き上げた。

 2018年発売の新製品(iPhone 9)については、全機種同時発表と見ており、発売時期は有機ELパネル搭載機種が同年9月中、液晶パネル搭載機種が同年10月中と想定しているが、同時発売の可能性もあるだろう。なお、株式市場やメディアで話題になっているiPhone SE(4.0型)の新機種投入は想定していない。iPhone Xについては販売停止を見込む一方、iPhone 8やiPhone 8 Plusはそれぞれ100米ドル値下げし、599米ドル/699米ドルでの販売を継続するとの前提である。

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