大量のデータと人工知能(AI)など情報処理技術を駆使して新たな特性を持つ新素材を開発する「マテリアルズインフォマティクス(MI)」と呼ぶ技術を耳にする機会が増えた。新素材の開発を加速するため、また研究者が気づきにくい切り口から画期的新素材を開発するため、その活用に大きな期待が集まっている。

 新素材の開発は、数ある技術分野の中で、特に手間と時間、費用が掛かる分野とされてきた。効果的で効率的な開発を進めるためには、研究者のセンスと経験が欠かせず、なおかつ企業にも地道な試行錯誤と辛抱強い継続開発が求められる。ただし、こうした仕事の進め方に適性がある日本企業にとっては、素材開発は得意分野でもあった。MI活用の活発化は、長年にわたって大きな変化がなかった素材ビジネスにイノベーションをもたらす可能性がある。

 そこで今回のテクノ大喜利では、MIの活用が成果を大きく左右する時代に突入しつつある素材産業で、ビジネスの競争力を維持・強化していくための方策について議論した。

【質問1】MIを活用した新素材開発が進むと、電子産業や半導体産業にはどのような影響が及ぶと思われますか?
【質問2】MI時代には、どのような技術・特徴を備えた素材メーカーの競争力が高まると思われますか?
【質問3】MI時代、日本の素材メーカーのビジネス環境は、どのように変化すると思われますか?

 3つの質問に対するそれぞれの識者による回答要旨は、以下の表の通りだ。

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表1 テクノ大喜利「ITを駆使した新素材創出、その勝ちパターンとは」回答まとめ

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