日本には、残念ながらGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)やBATH(Baidu、Alibaba、Tencent、Huawei)に比肩する力を持つIT企業もプラットフォーマーもいない。世界を二分して、陣取り合戦をするかのごとき構図の激烈な競争を、指をくわえて見ているだけのように感じる。日本企業は、GAFA陣営のプレーヤーとして動いているかのように見えるが、その実、陣営にどっぷり漬かっているというわけでもない。BATHと活発に取り引きする日本企業は多い。

 近未来のBATHの行方と世界の電子産業に及ぼす影響について議論している今回のテクノ大喜利。4番目の回答者は、Grossbergの大山 聡氏である。同氏は、回答者後記の中で、仲間集めを伴う激しい争いを繰り広げる2陣営の間で、日本が勝敗を左右するキャスチングボートを握り、利益を拾うことができる可能性を示唆している。確かに、長期的視野に立てば、日本企業のどっちつかずの立場は、老獪(ろうかい)な戦略があり、機知に富んだ振る舞いができればチャンスなのかもしれない。

(記事構成は、伊藤 元昭=エンライト
大山 聡(おおやま さとる)
Grossberg 代表
大山 聡(おおやま さとる) 1985年東京エレクトロン入社。1996年から2004年までABNアムロ証券、リーマンブラザーズ証券などで産業エレクトロニクス分野のアナリストを務めた後、富士通に転職、半導体部門の経営戦略に従事。2010年よりIHS Markitで、半導体をはじめとしたエレクトロニクス分野全般の調査・分析を担当。2017年9月に同社を退社し、同年10月からコンサルティング会社Grossberg合同会社に専任。
【質問1】ビジネス環境からBATHとGAFAを比較した場合、BATHの成長にとって特に有利な要因は何だと思われますか?
【回答】中国国内においてGAFAよりも優位に事業展開できること
【質問2】BATHの成長にとって特に不利な要因は何だと思われますか?
【回答】中国から一歩外へ出ると、ファーウェイだけでなく残りの3社も政治的圧力を受けるリスクがある
【質問3】20年後、BATHとGAFAの力関係、世界の中でのBATHの役割は、現在とどのように変わっていると思われますか?
【回答】米中関係が変わらない限り、20年後の構図も現在と同様の可能性が高い

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