2019年のノーベル化学賞を旭化成 名誉フェローの吉野彰氏が受賞した。近年、多くの日本人がノーベル賞を受賞するようになったが、その一方で「受賞者を大量輩出する状況が長く続くと思ったら大間違い」という意見も度々聞くようになった。

 日本の科学技術の研究開発力が衰退し掛かっていることは、既に統計にも表れている。文部科学白書によると、日本の科学技術分野での論文数は2002年ごろから減り始めている。論文数だけでなく、質の低下はさらに深刻とする指摘もある。論文の質を表す指標である被引用数トップ10%論文数やトップ1%論文数は、双方ともほぼすべての研究分野で順位を下げている。

 科学技術の国際競争力低下は、産業競争力の弱体化につながる取り返しのつかない事態を招く可能性がある。今回のテクノ大喜利では、科学技術の研究での競争力低下の波及効果と打開策や対応策について議論した。各回答者に投げかけた質問は以下の3つである。

【質問1】そもそも、科学技術研究の国際競争力が落ちると、どのような不都合があると思われますか?
【質問2】あなたが文部科学大臣ならば、科学技術の国際競争力を高めるため、真っ先にどのような施策を打ちますか?
【質問3】あなたの子どもが学者になりたいと言ったら、どのようなアドバイスをしますか?

 3つの質問に対するそれぞれの識者による回答要旨は、以下の表の通りだ。

[画像のクリックで拡大表示]
表1 テクノ大喜利「科学技術大国ニッポンよ永遠に」回答まとめ

この先は会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)が2020年1月末まで無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら