2020年には実用化が始まるとされるレベル3対応の自動運転車の存在意義に、疑問を呈する声を聞くようになった。「技術のハードルの高さに比して利用シーンが少ない」「運転責任の所在が不明確」といった意見が出ている。

 レベル3自動運転とは、米国の自動車工業会(SAE)が、走行中のドライバーとシステムそれぞれの関与の度合いを尺度に自動運転技術を6段階にレベル分けしたもののうち、「限定条件の下でシステムがすべての運転作業を行うが、緊急事態が発生した際などにはシステムの要請によってドライバーが操作を引き継ぐ」ことを想定した自動運転技術である。

 こうした定義をそのまま受け取れば、通常はシステムが運転し、最も危険な非常事態になったらドライバーに運転責任を丸投げすることになるように見える。レベル3対応の自動運転車は本当に実用化するのか、実用化させるべきなのか。今回のテクノ大喜利では、レベル3対応自動運転車の存在意義と実現に向けた課題とその解決に向けた方策などを議論した。

【質問1】レベル3自動運転を市場投入することに、社会的なもしくはビジネス上の、技術開発上の意義を感じますか?
【質問2】レベル3自動運転の市場投入を見送った場合、自動車メーカーに生じる問題または得られる効果は何だと思われますか?
【質問3】レベル3自動運転が普及しなかった場合、部品やソフトウエアを提供するメーカーに何らかの影響が及ぶと思われますか?

 3つの質問に対するそれぞれの識者による回答要旨は、以下の表の通りだ。

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表1 テクノ大喜利「改めて問う、レベル3自動運転の意義」回答まとめ

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