車載半導体関連のメーカーの周辺が騒がしくなってきた。主要メーカー各社が、M&A(合併・買収)による新たな事業体制の整備や経営体制の抜本的見直しなどを始めている。

 ドイツのインフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies)は、クラスター向け半導体などで実績を持つ米サイプレス セミコンダクタ(Cypress Semiconductor)を買収。この買収によって、同社は車載半導体の分野で世界トップに立つ見込みである。さらに、オランダのNXPセミコンダクターズ(Semiconductors)は、Wi-FiやBluetooth、Zigbee(ジグビー)などで実績を持つ米マーベルセミコンダクター(Marvell Semiconductor)の無線通信半導体部門を買収すると発表。コネクティビティ―関連の技術と製品を補強した。

 一方、ルネサスエレクトロニクスは、これまで積極的なM&A路線を推し進めてきた呉文精・社長兼最高経営責任者(CEO)が、業績悪化の責任を取る形で退任した。一度は苛烈なリストラの効果で営業利益率が15%まで復活した同社だが、直近では2半期連続で営業赤字を計上していた。戦略の仕切り直しは必至の状況だ。

 100年に一度と言われるクルマの大変革の本格化を前に、車載半導体のトップ3社は、時代の要請に応えるべく業態変更を推し進めている。今回のテクノ大喜利では、NXP、インフィニオン、ルネサスの3社が置かれている状況と各社のM&Aの内容から、車載半導体市場の今後について議論した。

【質問1】車載半導体のトップ企業群が、相次いでM&Aに走る理由は何だと思われますか?
【質問2】インフィニオン、NXP、ルネサスの中で最も合理的かつ的確なM&Aを行っているのはどこだと思われますか?
【質問3】変貌を遂げる車載半導体関連の業界で、ルネサスは生き残り、確かなポジションを得ることができると思われますか?

 3つの質問に対するそれぞれの識者による回答要旨は、以下の表の通りだ。

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表1 テクノ大喜利「相次ぐM&Aで変わる車載半導体の勢力図」まとめ

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