『銀河英雄伝説』という田中芳樹氏のベストセラーSF大河小説がある。銀河帝国と自由惑星同盟という二大勢力が数百年にもわたって争い続けているというのが同小説の舞台設定なのだが、どちらの陣営にも属さないフェザーン自治領という小さな第三勢力も登場する。手練手管の権謀術数を仕掛けて、どちらか一方の陣営に力が偏らないようにバランスを取りながら独立を保ち、争う両国から上手に利益を吸い上げて繁栄するという役回りだ。物語に登場する自治領主は、絵に描いたような野心家で商人気質、物語の中で起こるさまざまな出来事の仕掛け役となっている。

 台湾の鴻海精密工業(Hon Hai Precision Industry)董事長 兼 総経理の郭台銘(テリー・ゴウ)氏が、台湾の総統候補選びの予備選挙に出馬表明した。電子産業のど真ん中にいる企業のカリスマが、ハイテク覇権を競う両大国がせめぎ合う戦場の最前線に位置するナイーブな地域の重要ポストに就くことで何が起こり得るのか議論している今回のテクノ大喜利。2番目の回答者は、服部コンサルティング インターナショナルの服部 毅氏である。同氏は、米中の覇権争いが進む中で台湾総統を目指す意思表明した郭台銘氏を奇貨と捉え、2大大国の均衡の醸成に向けた期待感を語っている。

(記事構成は、伊藤元昭=エンライト
服部 毅(はっとり たけし)
服部コンサルティング インターナショナル 代表
服部 毅(はっとり たけし) 大手電機メーカーに30年余り勤務し、半導体部門で基礎研究、デバイス・プロセス開発から量産ラインの歩留まり向上まで広範な業務を担当。この間、本社経営/研究企画業務、米国スタンフォード大学 留学、同 集積回路研究所客員研究員なども経験。2007年に技術・経営コンサルタント、国際技術ジャーナリストとして独立し現在に至る。The Electrochemical Society (ECS)フェロー・終身名誉会員。マイナビニュースや日経xTECHなどに、グローバルな見地から半導体・ハイテク産業動向を随時執筆中。近著に「メガトレンド半導体2014-2023(日経BP社)」「表面・界面技術ハンドブック(NTS社)」「半導体・MEMSのための超臨界流体」(コロナ社)がある(共に共著)。
【質問1】仮に郭台銘氏が台湾総統になったとしたら、電子業界にどのような影響が及ぶと思われますか?
【回答】電子業界はさらに発展する
【質問2】郭台銘氏の台湾総統就任によって、米中貿易摩擦行方にどのような影響が及ぶと思われますか?
【回答】米中貿易摩擦が米中台ともウィン・ウィン・ウィンの形で解決することに期待
【質問3】鴻海傘下のシャープ、また鴻海と取引がある日本企業には、どのような影響が及ぶと思われますか?
【回答】影響は及ばない

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