自動運転やIndustry 4.0、Society 5.0など、異業種の知恵を融合させて新たな価値を創出する動きが活発化している。それらに関連した技術やビジネスの開発に携わるエンジニアには、多様な価値観や異業種の常識を受け入れる高レベルな適応性が求められるようになった。こうした時代の要請に応える力を養うためには、社内の業務を粛々とこなしているだけでは不足だ。だから、日々の業務の中だけでは得られない知識やスキルを取得するリカレント教育が重要になる。

 技術革新が進む事業環境の中で、日本企業や技術者個人が、どのように振る舞ったらよいのかを議論している今回のテクノ大喜利。4番目の回答者は、三菱総合研究所の山藤昌志氏である。同氏は、終身雇用が保障されている日本企業の環境下では、リカレント教育を自発的に受講する機運が生じにくいことを指摘。自己研さんを後押しし、社会人の効果的な学び直しを支援するための具体的方法を提言した。

(記事構成は、伊藤元昭=エンライト
山藤 昌志(さんとう まさし)
三菱総合研究所 政策・経済研究センター 主席研究員
山藤 昌志(さんとう まさし) 1971年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。三菱総合研究所でアジア地域のマクロ経済分析を担当。その後外務省での勤務を経て三菱総合研究所に戻り、メガバンクや地域金融機関に対するリスク管理・収益管理のコンサルティングに携わる。2017年より政策・経済研究センターにて政策研究を担当し、近年は主に 日本の労働市場や人材開発、労働生産性を対象として、多様なデータに基づく定量的な分析を行っている。
【質問1】大きな技術革新が頻繁に起きる業種において、日本企業における技術者の自発的流動性を高めることはできると思われますか?
【回答】人材流動化の実現には「職を巡る情報インフラ」の整備が必要
【質問2】時代の要請に応える知識やスキルを習得する社会人教育(生涯教育)を活発にするためには、どのような方策を取るべきだと思われますか?
【回答】テクノロジーを用いたロータッチな学びの動機付けが一つの方策
【質問3】大きな技術革新が起きる業種の技術者は、個人の価値を維持・向上させるために、どのような点に留意して働く必要があると思われますか?
【回答】ハイブリッド・スキルとヒューマン・スキルに磨きをかける

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