株価は景気の先行市場である。景気の浮上または沈下の兆しを察知した投資家は、実際の浮沈が顕在化する前に売買し、それが株価に反映される。特定の業界、または企業の動きに注目する多くの投資家が考える先行き見通しの総意が数値化されたのが株価だと言える。

 現時点の半導体業界は、需要の減退とメモリー価格の下落による大幅な売り上げと利益の目減りによって、悲観的なムードが漂っている。しかし、客観的視点から見ている投資家には、必ずしもお先真っ暗とは映っていないようだ。新しい技術を開発する際にも、増産に向けた設備投資を行う際にも、資金調達の容易さに直結する投資家の評価は極めて重要である。

 低迷する半導体市場の反転の糸口と冬の時代だからこそ考えるべき半導体関連企業の身の処し方を議論している今回のテクノ大喜利。5番目の回答者は、東海東京調査センターの石野雅彦氏である。同氏は、半導体関連の株価の現状と今後の見通しから、今の半導体業界がどのように評価されているのか解説した。加えて、半導体業界を生き抜くためには、業績を測る際の会計基準の違いを熟慮した、よりよく評価される業績の見せ方も重要になることを指摘している。

(記事構成は、伊藤元昭=エンライト
石野 雅彦(いしの まさひこ)
東海東京調査センター シニアアナリスト
石野 雅彦(いしの まさひこ) 山一証券経済研究所、日本興業銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券を経て、東海東京調査センターのシニアアナリストとして半導体、ディスプレー、通信などテクノロジー企業および産業を対象にした調査・分析に従事している。
【質問1】現在急激に落ち込んでいる半導体市場は、いつごろ反転すると思われますか?
【回答】株式市場の評価では、半導体市場は反転ではなく、既に過去最高を更新している
【質問2】半導体市場が反転するきっかけとなる要因・条件・イベントは何だと思われますか?
【回答】半導体の営業利益はBroadcomが支え、Intel、NVIDIAが回復を加速化させる
【質問3】半導体市場が低迷している間、半導体関連企業はどのような戦略・戦術・施策を取るべきだとわれますか?
【回答】個別企業では技術力のある企業のM&A、政府では戦略的な税制面の支援などが挙げられる

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