米国、欧州、中国、韓国など世界各国で5Gの商用サービスが次々と始まる。日本でも総務省が、2019年4月10日に各通信事業者に周波数を割り当てた。そして、エリア限定のプレサービスが2019年中に、本格的サービスが2020年に開始される予定である。

 5Gでは、「最大20Gbpsの超高速」「1m秒以下の超低遅延」「1km2当たり100万デバイスとの超大量接続」と移動体通信の基本性能が大きく底上げされる。その恩恵は、高精細動画データのダウンロード時間の短縮といった既存のスマホの性能向上よりも、IoT、M2M、自動運転、監視カメラ、VRを活用した遠隔医療など新たな応用開拓を推し進める際に大きいという。

 ただし、想定される5Gの応用は多様だが、その分、インフラの整備と応用拡大をけん引する際の論点が分散している面がある。大きな可能性を秘めてはいるが、スマホ向けサービスの機能・性能向上のような分かりやすさに欠けることから、5Gの利用拡大に対する期待感に、もやもやした不透明感を感じている人が特にユーザー側に多いように感じる。

 今回のテクノ大喜利では、大きな期待と一抹のもやもやを抱えて始まる5Gが円滑に普及するための条件と、通信事業者や応用サービス事業者が取り組むべき施策について議論する。1番目の回答者は、アーサー・D・リトルの三ツ谷翔太氏である。同氏は、5Gで新たに始まる通信事業者以外の企業が5Gシステムを運用できる「ローカル5G」の立ち上げ時期での重要性について語っている。

(記事構成は、伊藤元昭=エンライト
三ツ谷 翔太(みつや しょうた)
アーサー・D・リトル(ジャパン) パートナー
三ツ谷 翔太(みつや しょうた) 世界最初の経営戦略コンサルファームであるアーサー・D・リトルにて、エレクトロニクス産業を中心とした製造業に対する新規事業戦略・研究開発戦略・知財戦略の立案支援、ならびに経済産業省を中心とした官公庁に対する産業政策の立案支援に従事。GAFAに代表されるグローバルプラットフォーマーが独占的地位を得る時代から、自律分散型の企業モデルが息を吹き返す時代への移行を見通した、フラグメント化する世界 ーGAFAの先へーを日経BP社から出版(共著)。
【質問1】5Gの普及や応用拡大に不安要因があるとすると、論点は何だと思いますか?
【回答】用途開拓と設備投資のニワトリタマゴ論
【質問2】5Gの利用者数増大やインフラ整備の加速の起爆剤となる応用は何だと思われますか?
【回答】 ローカル5Gによる好事例の早期創出
【質問3】5Gの応用拡大と普及を促すため、通信事業者や応用サービスの事業者がすべきことは何だと思われますか?
【回答】個別ニーズへ対峙する姿勢/div>

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