さまざまな業界で、人工知能(AI)やIoTを活用するための試みが活発化している。そして、これら新技術を基に効率的な業務や価値あるビジネスを創出するため、多くの企業が概念実証(Proof of Concept:PoC)を実施するようになった。

 ところが、意気込んでPoCに取り組んではみたものの、PoCから先に進まない例が数多く出ているという。それどころか、PoCを実施した企業の社員が慣れない膨大な作業に疲れ切ってしまい、「PoC疲れ」と呼ばれる状態に陥ってしまう例も目立つ。

 PoCはコンセプトが実現可能かどうかを見極めるためのものである。だから、実現に至らない例があるのは当然かもしれない。しかし、効率と効果を高めるはずの新技術の活用自体にネガティブな印象を抱くようになってしまうと、その後のPoCの実施、さらにはAIやIoTの本格的な活用に禍根を残してしまう可能性もある。コストと時間を掛けた揚げ句に、状況を悪化させてしまうのはとても残念なことだ。

 今回のテクノ大喜利では、PoC疲れを起こすことなく、AIとIoTを効果的に活用していくための方策について議論した。

【質問1】そもそもAIやIoTを活用して業務課題の解決や新ビジネスを創出するうえで、PoCの実施は必須なのでしょうか?
【質問2】PoC疲れを起こさないようにするためには、実施に際してどのような点に留意すべきだと思われますか?
【質問3】PoC疲れを起こした組織を立て直し、新たなPoCを実施していくためには、どのような対処をすべきだと思われますか?

 3つの質問に対するそれぞれの識者による回答要旨は、以下の表の通りだ。

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表1 テクノ大喜利「“PoC疲れ”への処方箋」

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