2017年、2018年と、歴史的成長を遂げてきた半導体市場。足元では、市場の環境は大きく様変わりしている。2019年の半導体市場の行方を考えるうえで、語るべき論点は2つありそうだ。

 1つは、需要過多による高騰から下落へと急転したメモリー価格は、いつ底を打ち、上昇基調に転じるのかという点である。現時点で、半導体メーカーは予定していた設備投資計画を凍結している状態にある。当然のように、日本企業が強い製造装置業界に及ぶ影響は大きい。

 もう1つは、米中貿易摩擦の行方である。米中貿易摩擦は、中国政府が掲げる「中国製造2025」によってハイテク分野での覇権を失うことに、危機感を覚えた米国政府が仕掛けたことで生じたと言えるだろう。肌感覚で感じている人も多いと思うが、近年の中国製品は単なる模倣製品や「安かろう悪かろう」と揶揄(やゆ)できる状態を脱し、先進国の製品に比肩する性能や品質を実現している例が増えている。米国の脅威は、決して杞憂(きゆう)ではない。そして半導体こそが、この中国製造2025での核心的強化分野である。

 半導体市場と米中貿易摩擦の行方は半導体業界だけでなく、電子機器業界やIT業界にも大きな影響を及ぼすことは必至だ。テクノ大喜利では、「2019年の視点」と題して、各回答者に2019年に注目すべき、キーワード、企業、技術・製品・サービスを聞いた。ここでは、半導体業界に関連した回答をまとめ、2019年の視点を洗い出した。

【質問1】2019年に注目するトピックスのキーワードを1つお聞かせください。
【質問2】2019年の動向に注目している企業を1社挙げてください。
【質問3】2019年の動向に注目している技術もしくは製品・サービスを1つ挙げてください。

 3つの質問に対するそれぞれの識者による回答要旨は、以下の表の通りだ。

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表1●テクノ大喜利「2019年の視点」回答まとめ

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