2019年は、なかなか難しい年だ。なぜならば、2020年の方に期待すべき多くの動きが用意されているからだ。東京オリンピック/パラリンピック、自動運転車の実用化、そして5Gのサービス開始。中でも、5Gはその応用範囲の広さから、インフラの構築やサービスの創出、機器の開発などに関連している人が多いのではないか。そういった意味では、2019年は、“5G 実用化前夜”と定義できる年なのかもしれない。

 5Gに関しては、現時点で不明確な部分が多い。あまたある応用のうち、5Gを活用し、インフラの整備を加速するような応用は何になるのかという点だ。もちろんスマートフォンの利便性は増すことだろう。高精細な動画データを瞬時にダウンロードして視聴できるようになる。ただし、これがスマートフォンの魅力を高め、ひいてはインフラの整備を急がせるほどのインパクトがあるかといえば疑問だ。スマホをはじめとする携帯電話機の買い替えサイクルは急激に長くなっている。内閣府の「消費動向調査」によると、2002年に2年だった携帯電話機の買い替えサイクルは、2018年には4.3年と2倍以上に延びている。消費者に買い替えを決断させるほどの威力が5Gにあるのだろうか。また、コネクテッド・カーが5Gのキラーアプリになるとみる見方もあるが、インフラの整備を加速するほどの強い需要があるのだろうか。

 回答者それぞれの視座から見た、2019年注目の動きを挙げてもらっている今回のテクノ大喜利。6番目の回答者は、市場の動きを鋭い切り口から論じるGrossbergの大山 聡氏である。同氏は、5Gの真価を打ち出すべき2019年における、5Gの行方を測る視点を提示した。

(記事構成は、伊藤元昭=エンライト
大山 聡(おおやま さとる)
Grossberg 代表
大山 聡(おおやま さとる)  1985年東京エレクトロン入社。1996年から2004年までABNアムロ証券、リーマン・ブラザーズ証券などで産業エレクトロニクス分野のアナリストを務めた後、富士通に転職、半導体部門の経営戦略に従事。2010年よりIHS Markitで、半導体をはじめとしたエレクトロニクス分野全般の調査・分析を担当。2017年9月に同社を退社し、同年10月からコンサルティング会社Grossberg合同会社に選任。
【質問1】2019年に注目するトピックスのキーワードを1つお聞かせください。
【回答】希望的観測を込めて、5G
【質問2】2019年の動向に注目している企業を1社挙げてください。
【回答】 Armを傘下に持つソフトバンクグループ
【質問3】2019年の動向に注目している技術もしくは製品・サービスを1つ挙げてください。
【回答】5Gを活用した具体的なサービスの台頭

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