多くのビジネスにおいては、グローバル化とは無条件に“善”であり、常に目指すべき方向性だと考える風潮がある。自社のビジネスがグローバルスタンダードに沿っていないという指摘を受ければ、すなわち是正すべき課題ととらえがちだ。また、市場や製品が「ガラパゴス化」していると言われたら、それは恥ずべきことだと考える。本当にそうなのだろうか。

 現在、世界は政治も経済も、大局がグローバル化とは逆の方向へ向かっているように感じる人は多いのではないか。見方を変えれば、過度のグローバル化偏重への調整局面に入っていると見ることもできるかもしれない。とすれば、少し前にはグローバル化のベクトルに沿って数々のイノベーションが生まれたように、これからはローカル化のベクトルに沿ったイノベーションが起きる可能性があるのではないか。

 世界中に広がるGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)包囲網によるIT業界の変調の影響を、さまざまな利害関係の視点から議論している今回のテクノ大喜利。3番目の回答者は、Grossbergの大山聡氏である。同氏は、IT業界や電子業界に生まれるローカル化のベクトルに沿った新たな商機について論じている。

(記事構成は、伊藤元昭=エンライト
大山 聡(おおやま さとる)
Grossberg 代表
大山 聡(おおやま さとる)  1985年東京エレクトロン入社。1996年から2004年までABNアムロ証券、リーマン・ブラザーズ証券などで産業エレクトロニクス分野のアナリストを務めた後、富士通に転職、半導体部門の経営戦略に従事。2010年よりIHS Markitで、半導体をはじめとしたエレクトロニクス分野全般の調査・分析を担当。2017年9月に同社を退社し、同年10月からコンサルティング会社Grossberg合同会社に専任。
【質問1】GAFA流ビジネスを規制する動きが広がることで、ネット関連サービスやクラウドサービスの市場にはどのような影響が及ぶと思われますか?
【回答】既存のサービス業への影響を政策としてポジティブに考えるか、ネガティブに考えるかによって規制の方向性が定められ、その国や地域におけるクラウドサービスの方向性が具体化する可能性が高い
【質問2】GAFA流ビジネスを規制する動きによって、プラットフォーマー以外のIT企業には、どのような商機・リスクが生まれると思われますか?
【回答】国や地域に対する規制をアドバイスしたり先取りしたりできるIT企業の商機。そうでないIT企業のリスクが明確化する可能性が高い
【質問3】GAFA流ビジネスの規制によって、半導体産業などコンポーネント産業にはどのような影響が及ぶと思われますか?
【回答】正直に申し上げて、思いつかない

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