電気自動車(EV)メーカーの米テスラ(Tesla)から、量販車種の「モデル3」が日本でも発売された。上級4ドアセダンの「モデルS」、SUV(多目的スポーツ車)の「モデルX」に続く3車種目であり、高級車から導入を始め、以後量産車でのEV普及を目指すとしたテスラの方針に沿った販売となる。

 モデル3は2016年に米国で販売されて以降、大量生産体制が十分に整わなかったことから、CEO(最高経営責任者)であるイーロン・マスク(Elon Musk)氏の手腕を問う投資家の発言などがあった。その後、順次量産体制が整い、右ハンドル車も生産されての日本導入である。

 試乗したのは、3種類あるモデル3で最も上級の「パフォーマンスバッテリー」というグレードである。前後にモーターを備える4輪駆動車で、満充電時の走行距離はWLTPモードで530kmである。

試乗車はモデル3の最上級車種であるパフォーマンスバッテリーというグレード。立ち寄った千葉県木更津市の充電拠点には、急速充電用のスーパーチャージャーが6基設置されていた
(撮影:筆者)
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 車体寸法は、ドイツ・ダイムラー(Daimler)のメルセデス・ベンツ「Cクラス」や同BMW「3シリーズ」に近く、エンジン車かEVかの違いはあるが、価格帯を含めその辺りが競合車と考えられる。

 モデルS以降、テスラ車の特徴の一つが、ドアの取っ手が車体表面と一体化しており、乗車の際に取っ手が手前に出てくる仕組みだ。モデルSではキーを持って近づくと自動的に取っ手がせり出し、モデルXでは近付いただけでドアが開いた。

 モデル3ではそうした自動的な作動はないが、前後ドア間の支柱であるセンターピラー部にカードキーを添えると、取っ手が手前に出てくる。ドアを開け乗り込んで、センターコンソールの指定場所にカードキーをかざすと電源が入る。続いてブレーキペダルを踏み込み、シフトレバーをD(ドライブ)へ入れれば走り出せる。

運転席側のセンターピラーにカードキーをかざすと、ドアロックが開錠され、取っ手が手前にせり出す
(撮影:筆者)
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 停止状態から100km/hまで3.4秒というスポーツカー並みの加速力を備えるため、通常の発進はもちろん、都市高速の短い合流車線で本線の流れに乗せようという場合も、合流地点でアクセルを戻すほど加速に優れる。

 試乗車は、扁平率が35%という超扁平タイヤを装着しているため、乗り心地はやや硬めだが、ガツンという強い衝撃が体を貫くといったほどではない。路面変化に対してしなやかにサスペンションは動き、衝撃を吸収する。乗車感覚としては、ドイツのメルセデス・ベンツに似ている。

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