ホンダの軽自動車「N-WGN」がフルモデルチェンジ(全面改良)して2代目となった。開発の基になっているのは、先にモデルチェンジを終えている「N-BOX」であり、続いて商用の「N-VAN」も誕生している。

 N-BOXが、家族向けのスーパーハイトワゴンであるのに対し、N-WGNは個人が日々移動のために使うことを主眼に開発されたトールワゴンである。したがって、車高はN-BOXより100mm以上低い。

 新型N-WGNで運転者にとって特にうれしいのは、運転姿勢を適切にとることのできる運転席周りの改善である。まず、ステアリングホイールの位置調整に、これまでのチルト(上下の調整)機構に加えてテレスコピック(前後の調整)機構が装備された。

 軽自動車は、背の低い人でも運転しやすいようにと、小柄な体格に合わせて運転姿勢が設定されてきた経緯がある。しかも、原価に制約があるため、運転姿勢の調整機構が十分に整っていなかった。チルト機構に加え、座席の高さ調節機構が加わるようになってきたが、ステアリングの前後方向の調整を行うテレスコピック機構は、現状、ほかのどの軽自動でも採用されていない。昨今のペダル踏み間違い事故の原因の一つとして、正しい運転姿勢がとれないことが考えられる。

 ホンダは、国内でいち早くエアバッグの装着を始めたように、軽自動車へのテレスコピック装備をこのN-WGNで始めた。

 同時にまた、ペダル配置をやや右寄りに移動し、運転者が正しく正面を向いて、足を伸ばせばペダルを自然に操作できるようにした。そのペダル自体も、アクセルとブレーキのペダル段差を5mm減らし、操作の際に足が引っかかることなどによる踏み損ないを予防している。

前型に比べ、N-BOXとの外観の違いもはっきりし、存在感を増したN-WGNの標準車
(撮影:著者)
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柔らかめの座り心地だが、きちんと身体も保持してくれる座席
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後ろのドアの切り欠きも、後席背もたれとの位置関係を考慮し、乗降性を向上させている
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ペダルレイアウトは大きく改善され、全体的に右寄りの配置となり、またアクセルとブレーキペダルの段差も5mm縮められ、踏み損ないを防止している
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