トヨタ自動車グループの部品メーカーで、デンソーとアイシン精機を“太い幹”と捉えるなら、重要な“枝”の役割を果たしているのがゴム樹脂製品を手がける豊田合成やエアバッグなどを生産するトヨタ紡織だろう。両社が東京モーターショーで披露した、内装関連部品や独自に提案した技術を採り上げる。

柔らかなボディー表面を備える「フレスビーⅢ」

 豊田合成は、トヨタグループ傘下のゴム樹脂の内外装品メーカーとして、様々な部品を手がける。今回は、精密な加工が施された「レクサスLS」の樹脂製ラジエーターグリル用金型(レプリカ)や、トヨタ紡織と共同開発した次世代型エアバッグ内蔵シートなどを披露した(図1、2)。

図1 豊田合成が出展した樹脂製ラジエーターグリル用金型(レクサスLS用、レプリカ)
豊田合成の展示ブースで目立っていた、LS用大型グリル。数段階に及ぶ精密な加工技術が要求される金型製品である。
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図2 豊田合成とトヨタ紡織が共同開発した、次世代セーフティーシステム
自律自動運転機能に対応。乗員の走行モードによる姿勢変化に対応してシートに内蔵したエアバッグを展開することで、安全性を確保する。
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 さらに豊田合成は、3世代目となるコンセプト車「フレスビーⅢ」を出展(図3)。2030年ごろの小型モビリティーを想定したものだ。小型ボディーの表皮に柔軟かつ伸縮可能なシリコーン素材(Ⅱでは伸縮可能の布地だったとのこと)を用いた。表面素材に弾力を持たせることで、歩行者との接触時などの安全性を確保した。

図3 豊田合成のコンセプト車「フレスビーⅢ」
3代目となった「フレスビーⅢ」のエクステリアコンセプト。柔軟かつ伸縮可能なボディー表皮を採用し、歩行者との接触時に衝撃を吸収する。リアのリンク機構により、全長・全高とホイールベースを可変としている。
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 フレスビーⅢは、車内とシャシー後部をつなぐリンク機構を利用してボディー形態を可変とした。

 変化する範囲は、全長が2630~2940mm(シティモード─スポーツモード)、全高が1440~1185mm(同)、ホイールベースが1260~1415mm(同)。都市部での取り回しと高速走行時の空気抵抗の低減を両立させた。フロントウインドー周辺には、車両周囲に情報を伝えるサイネージ機能を備えるなど、車両周囲への情報提供機能を備える。

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