マツダ技術企画部環境安全規格グループの河本竜路氏が発表したエンジン車とEV(電気自動車)のLCA比較研究。前編では比較研究するための前提条件を紹介した。中編ではそれを踏まえて算出したCO2排出量を走行距離の経過と共にグラフ化したもので比較。さらに後編では日本市場とは異なる燃費評価、発電構成によって、同じ車種でも異なる結果となったことを紹介する。

 米国や中国、オーストラリア市場は、ディーゼル仕様の「アクセラ」が販売されていないため、ガソリン車とEVの比較のみとなっている。一方、日本ではガソリン車とディーゼル車ではほぼ同等、欧州ではディーゼル車が2割程度CO2排出量が低く評価されている。ディーゼル車を比較していない地域でもガソリン車以下の評価になることはないと思われる。

図1 対象とした5カ国の自動車市場におけるLCA比較
米国ではガソリン車のカタログ燃費が13.2km/Lと低く、EVの方がCO2排出量は大幅に少ない。中国は日本のように2回グラフが交錯するが、発電構成は意外と再生可能エネルギーの比率が高く、グラフの傾きは日本より低い。欧州はガソリン車のカタログ燃費の低さが目立ち、オーストラリアは石炭火力発電のCO2排出量がEVの環境性能を悪化させている結果となった。(出所:マツダ)
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