エンジン車と電気自動車(EV)の環境性能を比較した2回目の記事である。前回は、マツダ技術企画部環境安全規格グループの河本竜路氏が発表したエンジン車とEVのLCAを比較研究するための前提条件を紹介した。今回は、それを踏まえて算出したCO2排出量を走行距離の経過と共にグラフ化した結果を紹介していく。

 結果として、日本市場では走行11.5万kmまではガソリン&ディーゼル車の方がCO2排出量は少ないが、そこから16万kmまではEVの方が少なくなる。生産時には大容量な電池のせいで排出量が多いが、走行時には排出量が少ないため、11.5万kmで逆転するのだ。しかし16万kmまで、と書いたのは、EVの電池の寿命を16万kmと見ており、そこで電池を新品に交換するため、CO2排出量が再び急増してしまうからだ。

図1 日本市場におけるガソリン車とEVのLCA比較
縦軸がCO2排出量で、横軸が走行距離。生産直後はEVの方がCO2は多いが、電池交換までに徐々に差が縮まり逆転する。しかし、電池交換によってEVのCO2が増えて再び逆転。ガソリン車とディーゼル車は日本市場ではLCAではほぼ同等の値だった。(出所:マツダ)
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