高度な自動運転を実現させるためには、高精細な道路情報を実現した地図データと、道路上の障害物を検知する高性能なセンシングデバイスが不可欠だ。しかしミリ波レーダーは高速走行時の検知距離の長さに秀でているものの、大きさや形状を認識できる能力は低く、カメラによる画像認識と組み合わせるのが一般的だ。

 レーザーレーザーは、先行車との車間距離や相対速度を測定するセンサーとして量産車に搭載されているが、レーザーの正確性を生かして、周囲を3次元で測定するLIDARが自動運転車の“目”として期待されている。

 しかし実験レベルでは使われていても、量産車に採用するとなるとコストの問題が重くのしかかる。LIDARは安くても10万円前後、高解像度のものは車載用としても数百万円レベルに達する。そんな状況の解消にMEMS方式のLIDARなど低コスト化を実現する技術も開発されているが、量産規模は限られている。

 ところが先ごろ開催された展示会「テクノフロンティア2019」で、意外な解決策に遭遇した。

図1 Livoxが発売したLIDAR。上に載っているのがスタンダードモデルとなるMid-40で、視野角は円形で38.4度だが、260mの検知距離を誇る。これで価格は7万7490円だとか。下の扇状のMid-100は、Mid-40を3台組み合わせたもので水平方向の視野角が98.4度に広がる。価格は19万7100円。さらに広域な視野角のモデルや長検知距離のモデルも開発中だ。
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図2 最大9台のLIDARを連携させることのできるLivox Hub。これによりクルマの全周囲を検知することも可能になるという。
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図3 Mid-100でその場をスキャンしデータをモニターに出力したもの。クルマの前方用としては十分な性能を確保している印象だ。
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