欧州の小型車市場を見ると、Cセグメント以下ではMT(手動変速機)の比率が世界平均より高く、70~80%を占めるとされる。1次部品メーカーであるドイツ・シェフラー・グループ(クラッチなどは旧ルーク・ブランドが担当)は、すでに中国メーカーの量産モデルに採用されている、クラッチの断続の“バイワイヤ”制御を可能とした、CBW(Clutch By Wire)とクラッチペダルレスの2ペダル方式を採るECM(Electric Clutch Module)のシステムを展示した。

図1 シェフラーの電動クラッチ・システム
シェフラーのMTの自動化システム「E-Clutch」。2018年から中国メーカー向けの供給を開始しており、今後は欧州に加え日本メーカーへの採用も目指すとしている。
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 シェフラーが“Eクラッチ”と呼ぶシステムは、クラッチペダル操作時の踏力特性を疑似的に発生させる“ペダル負荷シミュレーター”と“トラベルセンサー”、クラッチの断続を制御する電動油圧アクチュエーターなどで構成される。これらを既存の油圧系統に追加することで、従来のMTの効率化と機能の付加を可能としている。

 電動油圧アクチュエーターによるクラッチ操作を制御することで、発進性の向上や誤操作の防止をはじめ、エンストや誤操作がもたらすパワートレーンへの過度なトルク入力を回避できる。モーターを含むハイブリッドシステムとの統合や駐車時の自動化(パーキング・アシスタンス)、アイドリングストップのさらなる効率化などを実現。シェフラーが“セーリング”機能と呼ぶ、高速走行時にエンジンを停止させる機能によって、WLTCモードで5%CO2を削減可能としている。

図2 ジヤトコの48V仕様FWD用ハイブリッドシステム
欧州市場を想定して48V化するとともに、既存の2モーター/1クラッチ・システムによるマイルド・ハイブリッド化を狙い開発した。
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